【ブラッククローバー】紫苑 (ページ12)

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in最果ての地…教会

魔導書の授与式を終えて、私は教会で晩ご飯の用意をしていた｡
｢シオン姉、ユノ兄とアスタは？｣

『さあ？アスタはいつものとこじゃない？筋トレの。ユノはー…町外れのとこだよ。貴族サマに跡付けられてるから先に帰っててくれって。』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿感じたことのない魔(マナ)の反応。

『っシスター！！ごめんなさい！明日またお手伝いするので！今ちょっと抜けます！！』
｢っえ、ちょっと、シオン！｣

ごめんなさいシスター、許して。
絶対アスタとユノ連れて帰ってきますから！

｢〈鎖蛇の舞〉」
｢っかは｣
『アスタ！！！』

「おっと、お前は双葉の小娘だな？さすがに双葉の相手は面倒だ、おとなしくそこで見ててもらおうか。｣
『っ！！』

｢さて、魔導書をもらえなかった小僧、お前は魔力が一切無い。｣
………は？
｢生まれつきだろうねぇ、魔導書をもらえないわけだよ。魔法が全てのこの世界で魔力が一切無いなんて、なんて貴重な存在だろうねぇ。クッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ｣

｢こんな哀れなやつがいるとはねぇ。魔法帝どころかろくな働き口もねー。そこの友達の天才くんも、駆け付けてきた小娘も、きっとお前のことバカにしてるぜぇ？｣

そんなわけない。
ユノだって私だって、アスタのこと、ちゃんと認めてる。
｢おい。誰が負け犬だ。アスタ、確かにオマエは魔法帝にはなれない。絶対に。｣

｢聞いたか？お友達も無理だって言ってるぜぇ？｣

違う、この言葉の意味は…
｢魔法帝になるのはオレだからだ。｣

｢そいつは負け犬じゃねー。
そいつは……

.

.

.
アスタはオレのライバルだ！！｣