とある歌い手のシェアハウス【本編】 (ページ14)

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話したい_3【星野月香】ページ14

3人で色々話しているうちに部屋に辿り着いた。

｢…相変わらず埃が凄い…これ1人で掃除するなんて無茶ですよ…｣

｢うわ～…この部屋汚い～｣

彼も私の台詞に同意したのか、そう零していた。
腕につけていたヘアゴムで髪をポニーテールに結い、ポケットに入れていたマスクをつけた。

｢じゃあ、始めましょうか！｣

彼女にもスイッチが入ったのだろう。
3人で協力して掃除をし始めた。彼もせっせっと掃除している。
これなら早めに終わりそうだ。

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ある程度は終わっただろうか。少なくとも汚れは殆ど落とすことが出来たはずだ。
これで家具の設置などができるだろう。長時間掃除していたからか、窓の外を見るともう夕刻に差し掛かっているようだ。

｢ふぅ…未重さん、ましろさん、2人ともお疲れ様…｣

｢お疲れ様～…僕もうヘトヘトだよ～｣

｢お、お疲れ様です…しんどかったですけど、お二人のおかげで早く終わりました！ありがとうございます！｣

ぐったりしている私たちを見て丁寧にお辞儀をする彼女。とても礼儀正しい子だ。敬語も抜けていない。厳しく育てられたのだろうか…まぁそんなことは気にしていられなかった。

｢どういたしまして…私なんかでよければいつでも頼ってね｣

そう言って満面の笑みを彼女に向けた。未重さんとましろさんの頬がほんのりと赤くなっていたが…気の所為だろうか。

｢い、いえ！手伝ってくれてとっても助かりました…！｣

彼女も笑ってくれた。私も嬉しく感じた。
これからの生活が楽しみだと、心の底から思う。

そのとき、夕餉を知らせる声が聞こえたので其方に振り向いた。

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ましろさんと想良さんお借りしました…！