検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:3,942 hit

-全員の視線が嶺二の方へと注がれた瞬間- ページ3

蘭丸)つーか、帰ってくんの早すぎだろ。


嶺二)いやぁ〜〜〜、学園長室まで走って言ったんだけど、石動玄さんがまだお説教してたから、僕が入ってもややこしい事になりそうで帰って来ちゃったw


藍)あぁ、嶺二面識あるから怒られそうだもんね。


カミュ)敵前逃亡とはみっともない。


嶺二)違うし!
戦略的撤退だし!!


蘭丸)うるせぇ。
Aが起きたらどうしてくれんだ。


嶺二)寝かしつける!


藍)いや、一遍起こしたら夜勤モード入っちゃうかもしれないでしょ。


嶺二)それでも寝かしつける。


カミュはそっとAの耳に両手を当てて周りの音からAを守っている。
寝苦しそうだったAの顔がほんのり元の顔に戻った。 起きちゃわなくて良かった。
それでもいい足りなさそうな嶺二の口を押さえる。


藍)良いから静かにしてて。
これ以上五月蠅いなら部屋から追い出すよ。


嶺二は、今度は自分の手で口を押さえて頷いた。
ちょっとバカっぽいけど、まぁ静かになるなら良いか。
今日は夢を見る余裕もないのか、目を瞑るAは随分と年相応の顔をしている。


カミュ)…部屋に戻るぞ。


嶺二)…そうだねぇ。


藍)静かに寝てるし、明日は遅めに起きようか。


蘭丸)そうだな、いつもより長めに寝ても何の問題もねーだろーし。
あー、今気づいたけど俺ら明日仕事あるよな…。


蘭丸がそんな事を言ったので、全員の足が止まった。
とりあえずAの部屋から出て扉を閉める。


藍)明日って確か全員での仕事だったよね。


嶺二)え、じゃあ誰がA起こすの?
あれじゃ起こされるまで起きないよ?


カミュ)しかも明日は朝から打ち合わせなどがある。


蘭丸)早めに起こす…のは良くねぇな。
仕事に差し障りそうだ…。


4人で考えても、思いつくのは『後輩に起こさせる』という事くらいだ。
現時点でモーニングコールなんかで起きないのは分かり切っているし、起きたとしても一瞬でお休みモードを起動して終わりだろう。 もしくは電源を切ってまた寝てしまう。
いつもならその時点で僕たちの内仕事のない1人が起こしに行くのだが、生憎明日はQUARTET★NIGHTの仕事であり誰もいない。


蘭丸)うちはダメだ。
レンがいやがるから、Aに危害が及ぶ可能性がある←


藍)僕の所も無理。
那月は良いけど翔が五月蠅くて寝起き最悪で機嫌悪くしそう。


カミュ)愛島は一緒に寝てしまいそうだな。


これは、ほぼ決定なのでは…?


*−*


次へどうぞ→

-もっとくだらない事で笑えればいいのに-→←-真剣よりもいつも通りが好き-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shionn/  
作成日時:2022年2月23日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。