-マスターコースまで頑張ったけど、流石にこれ以上は無理…- ページ1
マスターコースの玄関ホールに着くと、嶺二が待っていた。
貴)ただいまー。
嶺二)おかえりA、大成功だったんだって?
貴)ん。
嶺二)楽しかった?
貴)ん。
そこへ、藍と蘭丸とカミュが歩いていた。
どうやら、嶺二を探していた様子。
藍)あ、いた。
蘭丸)おう、おかえり。
カミュ)? A。
貴)ん?
カミュ)1+1は?
貴)ん。
………。
音也)Σえ、それだけ?
答えになってないんだけど?
そんな音也を無視して、藍がすっと僕の事を抱きしめた。
藍)……大丈夫、僕達がいるから。
貴)うん…。
瞬間、Aの体の力が抜けて、それを僕が支えた。
嶺二)あ〜〜〜、限界だったのね。
反応薄かったから、疲れてるのかなーとは思ってたけど。
蘭丸)まぁ、仕事仕事って毎度毎度倒れるまでやってんだから、想像つくけどな。
……。
カミュ)あやつらの曲を描くのに体力を使った、と言ったところだろう。
恥じない曲にしなくてはと、気も張っていた。
仕方なかろう。
藍)なんでも良いけど…。
僕はAを抱える。
蘭丸が、音也と那月をじろりと睨んでる。
春歌はAの電池切れの心配をしているみたいで、あわあわしていた。
春歌)Aさん、大丈夫ですか…?
嶺二)あー、大丈夫大丈夫。
仕事で気を張ってると、いつもの事だからーw
僕ちんたちにまっかせといて♪
嶺二は考えなしに言っているように見えて、一番心配している。
笑ってはいるが内心は焦っているようだ。 笑顔が堅い。
カミュ)…行くぞ。
蘭丸)おう。
藍)さて、どうする?
嶺二)とりあえず、寝かせてあげないとね。
音也と那月は少し心配そうだったが追いかけてこようとはしなかった。
来たら『来ないで』って拒絶してやろうと思ってたのに。
藍)…早乙女、今頃怒られてるよね。
カミュ)石動玄はAの事を心底気に入っているからな。
蘭丸)それに応える為に毎回倒れてたら意味ねーだろ。
嶺二)あはははっ、嶺二お兄さん結構今回の事も怒ってるんだよねー。
嶺二が怒っているのは分かっている、だから誰も触れようとしない。
内容は日によって変わるがAの事で怒る時の嶺二は若干手が付けられないから。
嶺二)ちょっと僕ちん、出掛けて来るねw
返事を待たずに、嶺二はつかつかと歩いて行ってしまった。
きっと早乙女の所に文句を言いに行くのだろう、アイドルは体が資本なんだし。
藍)Aが体調管理できればいいけど。
*
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作者名:紫音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shionn/
作成日時:2022年2月23日 7時