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「ん...」
.
少しだけ開いた窓から小鳥のさえずりが聞こえてくる
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今日は仕事...
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「今何時っ?!」
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[9:00]
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「やばいっ、寝過したぁ」
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私は急いで用意して、家を出た
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?「あれ」
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「あ」
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二宮「えっとぉ、どうしました?南さん」
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こんな時に...
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「仕事! 急いでるから話しかけないで!」
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二宮「それなら、送って行きましょうか?」
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はっ として
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二宮の顔を見た
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相変わらず綺麗な顔立ちをしている
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そうじゃなくて...///
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「じゃ、送って?」
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二宮「...」
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「何、駄目なの?」
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二宮「いや...」
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「...何!!!」
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二宮「人に頼む頼み方じゃないですよね?ｗｗ」
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「なっ」
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何こいつーーーー!!!!
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二宮「頼み方もちゃんとできないのによく会社とか行けてますねｗ」
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むかつく うざい 頭に来るいいかた
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生意気!!!
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「じゃぁ、要りません 歩いていきます」
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そう言って私は振り返って歩き始めた
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グンッ
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「きゃっ...」
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いきなり後ろから手を引かれ、寄りかかってしまった
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「ちょっ、何すんのよ///」
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首のあたりからする甘い匂いに、おかしくなりそうだった
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二宮「歩いて行くよりも、自転車の方が早いでしょ?」
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あきらか、「乗せってってやるよ」みたいな上から目線でものをいう態度
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むかつく
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とか言いながら
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乗せてもらっているが
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二宮「どこの会社ですか」
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「SK株式会社」
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二宮「はぁい」
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そう言って子供みたいに返事をした
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「っ...///」
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生意気なくせに、可愛い。
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.
.
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「ありがと。お陰で間に合ったわ」
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うちの会社は遅くても9:30〜10:00に入らなければならない
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社長がのんびりさんだから。
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二宮「いえ、お役に立てただけでも嬉しいです」
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そう言って笑う彼は、どこかみた事のある少年のようだった
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「じゃ」
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二宮「いってらっしゃーい」
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あちらが手を振るので私も手を振ってしまった
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ものすごく恥ずかしくて
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でも心のどこかに温かみを感じた
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SK会社の社長は大野さんです
続く
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作者名：桜也 | 作成日時：2011年12月27日 16時
