エピソード7 ＊ ヒーロー登場 ページ10
試合は始まった…のだけれど。
「染岡、キックオフだけど…」
「…二ついいか」
「何？」
ピンクの髪をした強面の染岡が、何故か気まずそうに聞いてきた。
「お前は、その…なにかの病気なのか。その義手、何か理由があるんだろ」
「あぁ、コレ…」
半袖のユニフォームの所為で繋ぎ目がハッキリとわかってしまう義手に、染岡は気を使ったようだった。
「まぁ、小さい頃にちょっとね。でも今は何の問題もないよ」
「そうか。じゃあもう一つ」
染岡は私をキッと睨みつけ、吐きすてるように言った。
「俺の相棒は…、雷門のエースストライカーは豪炎寺だ。俺はあいつ以外認めねぇ！」
一瞬キョトンとしてしまう。
豪炎寺修也が雷門のエースストライカーなのはわかる。こいつの相棒なのも分かる。つまり…、
「あたしの実力を認めていない…、いや、このポジションにあたしが立つことはこの試合以外認めないと？」
「ハッ、それ以外どういう意味があるんだよ」
「へぇ、頑固なんだね？」
「うるせぇ」
「いや、でも…
そういう奴は嫌いじゃないよ！」
「……それはどうも！」
ニヤリ、と笑った染岡は、あたしにボールを蹴ってきた。
始まるんだ、こいつらとの戦いが！！
………差は歴然だった。
最早立っていることがやっとという選手ばかりだった。
そんなところに現れたのは…、
「選手交代だ！」
「「！！」」
「豪炎寺！」
(あれ…なんだか、チームの雰囲気が明るくなったような)
豪炎寺修也が来たことにより、チームの覇気がグッと上がったのを感じたあたしは、お役御免だな、と内心ため息をついた。実際なんの役にも立っていなかったし。
「さぁ、反撃だ！」
「「おう！！」」
前線に駆けていく円堂達の後ろについて行きながら、あたしはどこか背筋が寒くなるような感覚を覚えた。
「イナズマブレイクだ！」
「よし！！」
染岡が鬼道にパスを出す。
鬼道が蹴り上げたボールは紫の雷電に包まれ落ちていく。
「「「イナズマブレイク！！」」」
強力な勢いと力を持って飛んで行ったボールは…、
欠伸をしていたキーパーに片手で止められていた。
「何っ！？」
「あいつ、ボールを見ていなかったぞ！！」
「あぁ」
雷門の皆はかなりショックを受けたようで、最早言葉も出ていなかった。
そして、ジェミニのキーパーが口を開く。
「…随分のんびりしたシュートだなぁ」
その後も点数を取り続けたジェミニは、プレイをさらに酷くし、選手を傷つけるような戦法を取ってきた。
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北星 ベガ(プロフ) - 璃鶴さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです、頑張ります!(*^^*) (2017年9月11日 15時) (
レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
璃鶴 - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月11日 7時) (レス) id: 866aa428c6 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» ありがとうございます笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 頑張ってください！応援しています！ (2017年7月24日 7時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» 初めまして! 更新が滞っておりすみません。更新再開に向けて頑張りますので、どうか待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2017年7月16日 13時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
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