エピソード3 ＊ 呼び方 ページ5
｢さっきから上から目線でいろいろ言ってくれちゃってるけど、あんたらボール止められたんだよ？悔しくないの？｣
｢！？｣
｢そんな風に調子乗ってたら、いつか足元掬われるよ？｣
一瞬悔しそうに顔を歪めたレーゼは、そのまま消えていった。
｢…はぁ｣
ため息を一つ吐き、呆然としているサッカー部を見つめた。
そして気がついた。こいつらが呆然と見つめていたのは…
｢…すっげぇ…｣
あたしだったということに。
｢すっげぇな、お前！！｣
｢ボールにボールを当てるなんて普通できないでやんす！｣
｢かっこよかったっす！｣
｢え、ちょ、ちょっと｣
一気に詰め寄って来るサッカー部に驚きを隠せないでいるあたしは、2、3歩後ずさった。
キラキラとした瞳は、純粋にサッカーが好きなのだということを嫌でも思い知らさせるものだった。
そんな中助け舟を出してくれたのは鬼道有人だった。
｢取り合えず落ち着け｣
｢｢！｣｣
｢そんなに一気に話しかけても無駄だろう。現に相手も困っているしな｣
全く持ってその通りである。
ホッと一息つくと、定番の質問が飛んできた。
｢さて、お前の名前を聞かせてもらおうか｣
質問者は鬼道有人。こいつもちょっと上から目線だな…とか思いつつ、あたしは素直に質問に答えた。
｢あたしの名前は影浦A。あなたたちの名前は知ってるから言わなくてもいいよ｣
｢へぇ、Aかぁ！いい名前だな！｣
｢ありがと。あ、それから…｣
この際だ。タイミングも良いし言ってしまおう、と思い、さっきから少し気になっていたことを謝ることにした。
｢さっきはごめん。急いでいたから荒っぽいこと言っちゃって…｣
××に恨みは死ぬほどあるが、そのほかの人間にそんな態度をとる気はさらさら無かったため、謝っておく。
｢なんだ、そんなこと気にしてたのか？全然良いぜ、そんなこと！｣
｢円堂守…、うん、ありがとう｣
｢そんなことより、気になってることがあるんだけどさ｣
｢？？｣
円堂守は、ニカッと太陽のような笑顔を浮かべ、あたしに言ってきた。
｢俺らの名前を呼ぶときは苗字だけでいいんだぜ？もちろん下の名前だけでも！｣
一瞬キョトンとしてしまったが、あたしは円堂守…、円堂に答えた。
｢わかったよ、円堂｣
ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー･ー
レーゼのボール円堂が止めちゃったらサッカー部室潰れてないってことになっちゃうので、すでに潰れてたってことにします…。
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北星 ベガ(プロフ) - 璃鶴さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです、頑張ります!(*^^*) (2017年9月11日 15時) (
レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
璃鶴 - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月11日 7時) (レス) id: 866aa428c6 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» ありがとうございます笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 頑張ってください！応援しています！ (2017年7月24日 7時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» 初めまして! 更新が滞っておりすみません。更新再開に向けて頑張りますので、どうか待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2017年7月16日 13時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
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