エピソード29 ＊ エージェント ページ35
「…11人目ならここにいる。これでどう？」
「「！？」」
「雷門ユニフォーム！」
「いつの間に…」
後ろから出てきた塔子が、堂々とレーゼ達の前で雷門ユニフォーム姿を見せる。
…というか、勝手にユニフォームとったのね。
「パパを取り戻す。あんた達を倒してね！」
「…さぁ、11人揃ったぜ？」
「…ふん、我らも甘く見られたものだ。いいだろう。二度と立ち上がれないよう、叩き潰してくれよう」
作戦会議が終わり、コートに入る。
今回もあたしは眼鏡の代わりに出ることになった。
…まぁ、前線出ていいって言われてるんだけどね。
そして、ふと相手ゴール付近を見た時、あたしは気づいた。
(…！！ エイリア学園のエージェント！？)
確かあいつらは、豪炎寺に接触してきた…。
ということは、豪炎寺…！
「…っ」
「やっぱり…」
後ろ姿から、少し俯いたのがわかった。
多分、今回の試合で豪炎寺はシュートを…決めたくても、決められない。
そこまで考えた瞬間、ホイッスルの音がコートに響いた。
ショートパスで攻め込んだけれど、豪炎寺に届くはずだったパスはカットされてしまった。
相手の早さもあるけど、やっぱり豪炎寺はどこか動きが固い。
そして、あっという間に1点入れられてしまった。
「やっぱり早い、全然球筋が見えない…」
「これがエイリア学園の早さ…」
戸惑いの声や焦りの声が周りから聞こえる中、あたしはエージェントの方を見つめる豪炎寺の後ろ姿を見つめていた…。
そして、時間は進み、得点は10対0という劣勢の中、鬼道が活路を見出した。
まるで相手がそこにパスを出すのをわかっていたかのように間に入り、見事にボールをカットしてみせた。
そのまま攻め上がる鬼道。そして…、豪炎寺。
「…しまった！」
急いで前線に上がる。
間に合わない…！
「豪炎寺！」
パスが豪炎寺に出される。
そのまま豪炎寺はファイアトルネードの体勢に…。
「豪炎寺…！」
「ファイアトルネード…！？」
空中で一瞬、豪炎寺の動きが止まる。
そして炎をまとったボールは、ゴールに入ることはなかった。
「ご、豪炎寺が…？」
「ファイアトルネードを外すなんて…！」
皆が動揺する。
DFラインから全力疾走していたあたしは、息を切らしながらその様子を眺める他なかった。
横目で、鬼道が風丸に何か言っているのを見かけた。
息が整ったあたしはそのまま前線に背を向けて戻ったから…、
鬼道が豪炎寺にも何か言っているのを見ることができなかった。
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北星 ベガ(プロフ) - 璃鶴さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです、頑張ります!(*^^*) (2017年9月11日 15時) (
レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
璃鶴 - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月11日 7時) (レス) id: 866aa428c6 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» ありがとうございます笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 頑張ってください！応援しています！ (2017年7月24日 7時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» 初めまして! 更新が滞っておりすみません。更新再開に向けて頑張りますので、どうか待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2017年7月16日 13時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
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