エピソード28 ＊ TV局 ページ33
ザザッと、隣にある大きなパネルから雑音が聞こえた。
全員がそちらを向いた瞬間…
『地球の民達よ、我々は宇宙からやってきた、エイリア学園なり』
聞き覚えのある声が流れてきた。
ピッと空気が締まる。
「レーゼ…！」
『お前ら地球人に、我らの大いなる力を示すため、この地球に降り立った。我々は野蛮な行為は望まない。お前らの星にある、サッカーという一つの秩序の元によって、逆らう意味がないことを示してみせよう』
「くそっ、あいつら一体どこに」
円堂が悔しそうに声を上げる。
…いくら宇宙人でも、TV局とかの電波をジャックするなどということはしないはずだ。
なら、そういうことができる施設に…？
「なに、それは本当か！？…間違いないな？」
褐色肌のお姉さんが通信機に語りかける。
こちらを向いて、お姉さんはこう言った。
「探知しました。放送の発信源は、奈良シカTVです！」
所変わって奈良シカTV局。
あたし達はその屋上に向かうためエレベーターに乗り込んだ。
軽快な音と共に開いた扉の先には…
「っ…！」
「レーゼ！！」
ジェミニの姿があった。
「探したぜ、エイリア学園」
「探した？…我らに敵わぬことがわかり、降伏の申し入れか？だが、ゲームは始まったばかり。地球人は真に思い知らなければならない。我らの大いなる力をな」
何、それ。
そんなことのために、一体何人の感情を殺すというの？
何人の命を殺すというの？
「…そんなちっぽけなことのためだけに、夕香ちゃんを」
さっきから豪炎寺の顔はどこか強張っていて。
学校を壊されたことへの怒り、そして不安。
…きっとそれだけじゃないだろうけれど、雰囲気でそれは伝わってくる。
「誰がお前らに降伏なんか。俺たちが探していたのは、こいつでもう一度、勝負するためだ！」
サッカーボールを手に、円堂はそう言い放った。
一瞬面食らったような顔をしたレーゼはすぐに言葉を返してくる。
「勝負？」
「学校めちゃくちゃにされて、黙って引き下がれるか！」
「マックスや半田、皆のために、今度こそお前らを倒してやる！」
染岡や風丸の発言がさらに続く。
そして円堂は、
「勝負だ、レーゼ！」
と宣戦布告を申し出た。
レーゼが一つも表情を変えずに言う。
「それはできない」
「どう言うことだ？」
「言ったはずだ。我々はサッカーという一つの秩序の元に置いて勝負をすると。戦力外を入れてやっと11人のお前らに、我々と戦う資格はない」
…やっぱり、ムカつく。
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北星 ベガ(プロフ) - 璃鶴さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです、頑張ります!(*^^*) (2017年9月11日 15時) (
レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
璃鶴 - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月11日 7時) (レス) id: 866aa428c6 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» ありがとうございます笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 頑張ってください！応援しています！ (2017年7月24日 7時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» 初めまして! 更新が滞っておりすみません。更新再開に向けて頑張りますので、どうか待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2017年7月16日 13時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
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