エピソード25 ＊ 休憩〜SPフィクサーズ〜 ページ30
「後半の作戦を伝えるわ」
大体予想はつく。
恐らくは…
「染岡君、風丸君、壁山君。あなた達はベンチに下がって」
「「「えぇっ！？」」」
…だと思った。
円堂はともかく、あの鬼道までもが驚いている。
「空いたスペースは、残りのメンバーでカバーして。よろしくね」
(はーい…)
心の中で返事を返しつつ、あたしは染岡達の言い分を聞いた。
ただでさえ厳しい状況なのはわかる。
でもこれでいい。
「勝つ為の作戦よ」
そう、勝つ為。
勝利を得るために必要不可欠なこと。
さらに言うと、選手を守るということにもなる。
…悔しいだろうけど、それは事実だ。
「待ってください。これでは戦えません」
「いいえ、これで戦うのよ」
「しかし…！」
「後半、始まるわよ」
(鬼道…)
三人が抜けると、このチームは7人のみ。
スッカスカの自陣なんて、敵にどうぞお通りくださいと言っているようなものだ。
「…ったく、一体何を考えているんだ」
「あの人、本当にサッカーを知っているのか？」
「まぁ、わかるけど…ね」
ポツリ、と呟き、自身の義手を撫でる。
その声は誰にも気づかれることはなかった。
「とにかく、今はこの試合に全力でぶつかるんだ。全力で頑張れば、一人の力を二人分にも、三人分にも増やせるはずだ！」
円堂の発言以降、言葉を発する者はいなかった。
「何！？」
7人だけでピッチに立つと、選手よりも隙間の方が気になって仕方がないという異常なことになってしまった。
馬鹿にされているとでも思ったのか、女の子は何やら鬼道に抗議して自陣に帰っていく。
なんと言うか…、申し訳ない。
(それよりも…)
鬼道は監督に不信感を抱いているみたい…。
確かに気持ちはわかる。
でも、鬼道が監督の意向に気づかないとダメ。
「鬼道のサポートするしかないかなぁ」
ごめん、DFの皆…。
鬼道について行かないと、多分この試合には負ける。
ついでに言うと私のFWとしての血が騒ぐというのもある。
「目の前の敵は倒す。…道を塞がせなんかしないわ」
私は『アイツ』の元へ行かなくちゃならないんだ…。
誰が立ちはだかろうとも、それは変わらない。
そして、後半戦は始まった。
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北星 ベガ(プロフ) - 璃鶴さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです、頑張ります!(*^^*) (2017年9月11日 15時) (
レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
璃鶴 - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月11日 7時) (レス) id: 866aa428c6 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» ありがとうございます笑 (2017年7月24日 11時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 頑張ってください！応援しています！ (2017年7月24日 7時) (レス) id: 70607cf5f4 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ(プロフ) - あいかさん» 初めまして! 更新が滞っておりすみません。更新再開に向けて頑張りますので、どうか待っていただけると嬉しいですm(_ _)m (2017年7月16日 13時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
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