l believe you…. part7 〈霧野蘭丸〉 ページ7
「え」
「………っ！？」
気付いた瞬間恥ずかしくなる。
けれど、足元はぬかるんでいる、視界がとても悪い、しかも怖い、超怖いという悪条件が揃った中で、あたしは霧野の肩から手を離すことができなかった。
「ご、ごめん、怖いから最後まで捕まってていい？」
「俺は構わないけど」
「…じゃあお言葉に甘えて」
あたしは内心恥ずかしさと嬉しさで死にそうになりながらも、霧野の肩をギュッと掴んだ。
そして15分後。
「や、やっと終わったぁ…」
「濱口ビビりすぎだろ」
霧野は呆れたように笑いながらあたしに言ってきた。
「そ、それはしょうがないし霧野も脅かしてきたじゃん！」
「いや、確かにやったけどそれ以外は全部他の奴にしてたし」
「それでも怖かったものは怖かったのっ」
ハイハイ、と流されたけれど、中盤の霧野の悪ふざけはとても心臓に悪かった。
あたしが何度死にそうになったことか…。
「ハイハイ、夫婦喧嘩はやめてくださーい」
「「夫婦喧嘩じゃないし」」
同じ班の男子にからかわれ、あたしと霧野は同時に否定する。
最近こういうことをよく言われるが、なんだか複雑だ。
「いやぁ、でも俺は見たぜ？濱口、霧野の肩に掴まってただろ？」
「！」
小声でコソッと言ってきた男子を軽く蹴る。
というかなんで見てたし。
「そうだが、なんの意味もないだろ。確かに濱口をからかって楽しいのはわかるが」
「ちょっと？」
なんか最後らへん聞き捨てならない言葉が聞こえたんだけど…。まぁいいか。
「雷門中学集合！」
ナイトハイクでも先頭を歩いていた教師が号令をかける。
「あ、集合か。じゃ、またな！」
「さっさと失せろボケ」
「濱口、怖いから」
そそくさと集合場所へと行ってしまった男子から目線を外し、あたしは霧野と集合場所に向かう。
「…霧野」
「なんだ？」
「掴まらせてくれてありがと」
「どういたしまして」
…思い出をありがとう、霧野。
心の中で、そう呟いた。
そして、教師の中々楽しい話が終わり、あたし達は夜食を食べ、お風呂に入って、寝た。
次の日。
今日は砂浜運動会に始まり、カッター訓練、キャンプファイヤーがある。
ちなみにあたしはキャンプファイヤーが一番楽しみだ。カッター訓練は論外。
「霧野は砂浜運動会、何に出るんだっけ？」
「ドリブルリレー」
「ですよねー」
サッカー部員がドリブルリレーに出ないわけがない。
あとは確か神童君とかだったはず。
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北星 ベガ@ペア画中(プロフ) - 星花 Ruruさん» 了解しました！頑張ってみます！リクエストありがとうございました！！ (2017年4月25日 0時) (
レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
星花 Ruru(プロフ) - エイリア学園の時のガゼルで夢主ちゃんはマネージャーっていう感じでお願いします！！ (2017年4月24日 12時) (レス) id: 68eb365810 (このIDを非表示/違反報告)
北星 ベガ@ペア画中(プロフ) - 星花 Ruruさん» ありがとうございます！いいですよ〜！ (2017年4月24日 10時) (レス) id: bad6c4af49 (このIDを非表示/違反報告)
星花 Ruru(プロフ) - はじめまして！とても面白いです！リクエストっていいですか？ (2017年4月23日 19時) (レス) id: 68eb365810 (このIDを非表示/違反報告)
小池雪生(プロフ) - ベガさん» え、ええ！？わざわざ私のために奇声をださなくても…;;私もビックリしました(*´ω｀*)更新いつでもまってますよ！ (2016年10月28日 21時) (レス) id: 659e2cf45b (このIDを非表示/違反報告)
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