初めて見ました・・・8 ページ47
あまね「耀哉様っ、!」
あまねがやけに焦りながら襖を勢いよく開ける。
いつもなら当たり前のように視界に写っていたあまえの姿は今は着物の色をぼんやり認知するしか出来なくなってきた。
美しい顔も、鮮やかな着物の柄も、目を凝らしても分からない。
でも、大丈夫、私は永遠に全てのものを覚えてる。
味覚がなくなったって、触覚が無くなったって
あまねが作ってくれた料理の味も、あまねが苦しいとき握ってくれた手の感触も
全て、覚えてるからね・・・
なんて、心の中で考えて、途中で止める。
あまね「あのっ、っ、ゴホッ、!」
輝利哉の部屋から私の部屋まで結構な距離がある。
それを忙しなく駆け回っていたのだろう、あまねは見えないながらも少し苦しそうにしていた。
お館様「大丈夫かい?落ち着いて、ゆっくり焦らなくていいから、ゆっくり話してくれ。」
今すぐにでも、報告しなければっ、そうやって何回も目の前で咳き込んでいるあまね。
彼女は私より年上だし、私の世話からこの屋敷の管理まで全てをその一心に受けてしまっていているから、体は私と同じでぼろぼろなのだ。
今になって、向けたくない事実がどんどん溢れてくる。
時は、存在が残酷だ。
過ぎてほしくもないし、止まってほしくもない。消えてほしくもない。
こんなの、残酷以外の何で表すことができるのだろう・・・
見えないながらも、私なりに必死に、・・・息をゆっくりと整えているあまねに視線を合わせた。
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ミュー(プロフ) - ぽんちゃんさん» ただ、まんまだと今度はぽんちゃんさんが楽しめないので少しアレンジしますね!!ご意見ありがとうございます(^o^)楽しみにしていてください!!! (2020年6月15日 17時) (レス) id: a93103136a (このIDを非表示/違反報告)
ミュー(プロフ) - ぽんちゃんさん» ありっすね!わっかりましたぁ!!そのシナリオで書かせていただきます\(^o^)/ (2020年6月15日 17時) (レス) id: a93103136a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 悪女でて、結構洗脳させる術あり、鬼殺隊も、一般隊士のかまぼこ組も、御館様もかがや様もまんまと、悪女の手にかかり、騙されて、夢主が悪者と認識されてしまう。 (2020年6月13日 17時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ミュー(プロフ) - ぽんちゃんさん» 確かに!ぽんちゃんさん、アイディアの天才ですか!!本編、絶対に悪女を登場させます!!楽しみにしていて下さい!!!\(^o^)/ (2020年5月31日 10時) (レス) id: 1a710dda11 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 悪女もまた見たい (2020年5月30日 17時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミュー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/urtnk/
作成日時:2020年5月21日 14時