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櫻井 side
続く沈黙、相変わらず横に並ぶ４人は余裕綽々で、緊張しているのは自分だけなのではないかと疑う程に、自分の心臓の音だけが響いていた。
社長「申し訳ないね……、」
櫻井「……。」
社長「まだ幼い君たちに、辛い想いをさせて申し訳ない。」
頭を下げてもらうつもりはなかった。俺たちは社長一人を責めている訳ではない。
大野「ちげぇよ。」
社長「……、」
大野「おいらたちは良いんだ。」
社長「……、」
大野「本当に辛かったのは、あいつだから。」
芸能界がどのような世界か、テレビに出て、雑誌に出て、世の中に自分の事を知って貰って。
上下関係も、一般の学校や会社では学ぶ事ができない程の縦社会を学ぶ事が出来た。
アイドルがどのような職業か。ただそこにいるだけで誰かを幸せに出来る職業だと、先輩たちを見て感動した事もあった。
だからこそ俺は感謝している。たくさんの事を学べたこの場所に、新しい世界を見せてくれた社長に、
そして、Aに出会えた事に。
櫻井「良くして頂いたのに、申し訳ありません。」
社長「……。」
櫻井「今まで、ありがとうございました。」
戻ろう、今までの生活に。
社長「君たち、パスポートは持っているかい？」
櫻井「……は、はい？」
社長「パスポート！」
櫻井「持って、います、けど……、」
二宮「……？」
社長「退所する前最後に、ハワイへ行かないかい？」
松本「……は？」
社長「思い出作りだよ。宇佐美Aも誘って、６人で。」
相葉「ハワイ！」
大野「Aも？」
社長「そうだよ、僕が案内するからさ。」
そう、これが全ての始まり。
櫻井「ハワイ、ですか……、」
このハワイ旅行が、
最後の思い出作りだと思っていたこの旅行が、
櫻井「卒業旅行ですね。」
社長「そう、卒業旅行。」
俺たち６人、嵐のデビュー会見となるなんて。
二宮「ハワイは初めてだな。」
相葉「俺なんて海外自体が初めてだよ！」
松本「新しいサングラス買おうかな、」
大野「海……！」
社長「では決まりだね。」
青い空、青い海、小さなボートの上。
それは幼い俺たちが、アイドルになった瞬間だった。
［ 過去編：壱 終 ］
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MiRAi∞YASU×YOKO - 感動しました(涙)これからも頑張って下さいっ！ (2019年5月5日 14時) (
レス) id: f6dda1eb95 (このIDを非表示/違反報告)
しずく。(プロフ) - 十八歳のときにファンになって、今も大好きです。更新頑張ってください。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: d953f12a9c (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き∞(プロフ) - Twitterフォローさせていただきます！ これからも頑張ってください！ (2017年1月18日 21時) (レス) id: 3f87c92ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ふ〜わふわさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ののさん» ただ悲しくて、ただ苦しい。そんな作品ですが、これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rii!
| 作成日時：2016年8月29日 0時
