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櫻井 side
大きなデスク、いかにも高そうな革のプレジデントチェアに腰掛ける社長。
その前に佇む、５人の男たち。
社長「話ってなんだい？」
櫻井「……はい、」
社長との会話はいつだって緊張感が走る。
そんな俺を尻目に、隣で呑気に鼻をほじくる智くんと、その横ですでに休めの体制を取るニノ。左隣の雅紀は何故かニコニコしていて、その隣の松潤は眉間にシワを寄せ社長を睨みつけている。相変わらず、社長は余裕たっぷりで。
ここは俺が切り出すしかない、そう思い退所について口を開こうとした時だった。
櫻井「それ……、」
社長「ああ、これかい？」
社長のデスクの上、そこに一枚の白い封筒があった。
「退所届」の文字。
社長「宇佐美Aだよ。」
櫻井「……。」
社長「さっき来てね、渡されたんだ。」
櫻井「……。」
社長「悲しいね、あの子は良いアイドルになると思っていたから。」
社長、俺もそう思っていました。
あの子は、今までにない最高のアイドルになると、そう思っていました。
それを壊したのは紛れも無い、あの女で、あの男たちで、俺たちで、この事務所なんです。
櫻井「社長、」
社長「ん？」
櫻井「今までありがとうございました。」
社長「……。」
櫻井「……事務所、辞めさせて頂きます。」
大野「お世話になりました。」
社長「……。」
もう引き返す事はできない。引き返そうとも思わない。
社長「……理由だけ、聞かせてくれないかい？」
決めたんだ。
これが、俺たちの選んだ道だから。
櫻井「アイドルに相応しい子がアイドルになれない。」
社長「……、」
櫻井「必ずしも努力が実るもので無い事は重々承知です。」
社長「……あぁ、」
櫻井「ですが、その努力以上の悲しみを彼女が背負う姿を見ていられない。」
社長「……。」
櫻井「彼女を追い詰め、夢を諦めさせたこの事務所に、留まる理由がありません。」
松本「そんなこの場所で続けて行こうと思えなくなりました。」
社長「……それは、つまり、」
簡単な話だ。
櫻井「宇佐美Aが辞めるのなら、俺たち五人も辞めさせて頂きます。」
それだけの事。
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MiRAi∞YASU×YOKO - 感動しました(涙)これからも頑張って下さいっ！ (2019年5月5日 14時) (
レス) id: f6dda1eb95 (このIDを非表示/違反報告)
しずく。(プロフ) - 十八歳のときにファンになって、今も大好きです。更新頑張ってください。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: d953f12a9c (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き∞(プロフ) - Twitterフォローさせていただきます！ これからも頑張ってください！ (2017年1月18日 21時) (レス) id: 3f87c92ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ふ〜わふわさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ののさん» ただ悲しくて、ただ苦しい。そんな作品ですが、これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rii!
| 作成日時：2016年8月29日 0時
