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櫻井 side





大倉「……最低、」



錦戸「なんやねん、あの女。腹立つ。」



相葉「ちょっと待ってよ……!」



村上「あんな奴やったとはな。」





この場に残ってしまったのは、Aに対する拒絶心だけだった。





桃井「で、でも、Aにも何か事情があったのかもしれないし……!」



丸山「実子ちゃんは優しすぎんねん。」



安田「どんな事情があろうと、実子ちゃんの身体傷つけたらあかんやろ?」



二宮「……、」





それはまるでカルト教団だ。洗脳され、その教祖を讃え、信じ込む、信者のように。

桃井実子を信じる信者が、ここに7人。





渋谷「……信じた俺がアホやった、」



大野「は?」





そしてその教祖の言葉に惑わされる事のない、己を強く持った人間が、ここに。





大野「馬鹿言うな。」



渋谷「な……、」



大野「おめぇらがAを信じた事なんて一度もねぇだろうが。」



渋谷「……ッ、」



大野「Aの事なんてハナから一ミリも信じてなかった、おめぇらは。」





そう、ここに。





大倉「ほんなら、何?」



大野「……。」



大倉「おーちゃんたちはまだあいつの事を信じるん?」



松本「……。」



大倉「あんなボロクソ言われて、本性出したあいつの事を、まだ信じるって言うん?」





ここに、5人。





大野「信じちゃ悪い?」



松本「信じるよ、俺は。」



相葉「俺も……、信じる。」



二宮「何があっても、あいつを信じてやりたい。」





怖かった。Aの目が、顔が、言葉が。

もしかしたら桃井実子の言う事が正しいのかもしれない。Aが放った言葉に嘘はないのかもしれない。

あの目が、顔が、言葉が、俺の心を搔き乱した。





櫻井「俺は信じる。」





それでも、あの子を信じてやりたいと思えたのは、





_____ アイドルになりたかったから



_____ 頑張らな、勿体無いやん?






この言葉に、嘘がないから。





櫻井「信じないなら、良いよね?」



錦戸「え……?」



櫻井「俺たちがAを貰っても良いよね?」



大倉「え、」



丸山「そ、それって……、」



櫻井「返してって言っても、絶対に返さないから。」



桃井「……。」





それだけを言い残して、俺は病室を出て行った。





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MiRAi∞YASU×YOKO - 感動しました(涙)これからも頑張って下さいっ! (2019年5月5日 14時) (レス) id: f6dda1eb95 (このIDを非表示/違反報告)
しずく。(プロフ) - 十八歳のときにファンになって、今も大好きです。更新頑張ってください。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: d953f12a9c (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き∞(プロフ) - Twitterフォローさせていただきます! これからも頑張ってください! (2017年1月18日 21時) (レス) id: 3f87c92ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ふ〜わふわさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ののさん» ただ悲しくて、ただ苦しい。そんな作品ですが、これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rii! | 作成日時:2016年8月29日 0時

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