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櫻井 side
俺は静かに社長室の扉を閉める。
櫻井「……で、」
その存在には最初から気づいていた。
社長に呼ばれた時、社長室で話をしている時、その存在はすぐそばにあった。
扉の横にもたれかかる、その存在に。
櫻井「……何か用？」
渋谷「……。」
櫻井「盗み聞きなんて悪趣味だな。」
渋谷「……。」
最初から話は聞いていたのだろう。
社長の言葉も、俺の気持ちも。
渋谷「ほんまに、思ってます？」
櫻井「何が？」
渋谷「……いや、」
櫻井「Aの事？」
渋谷「……。」
悔しくて仕方がない。
何故お前たちが信じてやらないのだ、何故そばにいてやらないのだ。自分たちがどれほど想われているのか、どれほど愛されているか、俺たちが知っていて、何故お前たちが知らないのだ。
櫻井「思っているよ。」
渋谷「……。」
櫻井「あいつは今でも、」
渋谷「……。」
櫻井「お前たちと一緒にいたいと思っている。」
渋谷「……、」
俺たちは同じ様に想ってはもらえない。
どんなに願えど、同じ様にその愛情を向けては貰えないのに。生まれた場所、発する言葉、同じはずだった目標、夢見る未来、たったそれだけの事で、家族と同様に信頼し、心を開いていたのに。先に出会っていた俺たちではなく、お前たち７人を選んだと言うのに。
お前たち以上にそばにいたはずの俺たちではなく。
櫻井「……なんでたよ、」
渋谷「え……、」
櫻井「なんで信じてやらねーんだよ、」
渋谷「……、」
櫻井「なんで……！」
俺たちではないのだ。
あの子の笑顔を見たいのは、あの子の夢を一緒に追いかけたいと願うのは、あの子には誰よりも幸せになってもらいと思うのは、
櫻井「なんで……、」
渋谷「……、」
俺たちなのに。
櫻井「……。」
その存在には気づいていた。
この男が、社長に呼ばれた俺の跡をついて来ていた事に。
桃井「……。」
しかしその存在に気づく事は出来なかった。
社長に呼ばれた時から、今この瞬間まで、全ての会話を聞いていた、その存在に。
桃井「ムカつく。」
一番に気づかなければいけなかったのは、この女の存在だった。
桃井「もっと、もっと、」
この女の存在に。
桃井「……落ちてもらわなきゃ、」
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MiRAi∞YASU×YOKO - 感動しました(涙)これからも頑張って下さいっ！ (2019年5月5日 14時) (
レス) id: f6dda1eb95 (このIDを非表示/違反報告)
しずく。(プロフ) - 十八歳のときにファンになって、今も大好きです。更新頑張ってください。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: d953f12a9c (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き∞(プロフ) - Twitterフォローさせていただきます！ これからも頑張ってください！ (2017年1月18日 21時) (レス) id: 3f87c92ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ふ〜わふわさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)
Rii!(プロフ) - ののさん» ただ悲しくて、ただ苦しい。そんな作品ですが、これからもよろしくお願いします。by.櫻井 (2016年10月13日 23時) (レス) id: 39d5af13c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rii!
| 作成日時：2016年8月29日 0時
