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crayon01 ページ7

「知念ってさ、もしかしてビビり?」

「唐突なのはもう慣れたよ。」



作戦通りに二手に分かれての任務だけど、相手が誰であれ苦労するのは僕の特権だろう。
第7隊のやり方にも慣れてこれで早くも四回目になるけど、監視部に居た時とは違って毎回任務の内容ややり方が違うから難易度はこちらの方が難しい。


そう考えると、どうして防衛部には研修生がほとんどいないのだろうと考えてしまう。
だけど何の権力も持たない僕らには、その答えは分かるはずがない。



「あっ!やっぱりビビりなんだ。そうだと思った!」

「……。」



人の話を聞かないというか、いつも楽しそうで何よりというか。
状況が状況な上に、そんな関係のない話が出来るなんて


この、



「愚か者がぁぁ!」

「うわぁぁ…!!」



どっちがビビりなんだと突っ込みたくなる驚き方をした裕てぃーは素早く僕から距離を取る。
猛ダッシュで駆けだすと、大袈裟だとまたしても突っ込みたくなるほどの距離を取られる。


「もう、遊んでる場合じゃないでしょ。早く戻って来て。」


裕てぃーと組んだのは初めてだから、扱いには本当に慣れていない。
というか、何で僕が引っ張っていくことになっているのかも分からない。
仮にも隊長だったんでしょ。


……とは流石に言えないし、言いたくない。
もしその言葉を言おうものなら圭人に物騒な言葉を吹っかけられるに違いない。



「裕てぃー、遊んでる場合じゃないってば!」



伝えられた作戦はこうだ。
八乙女光はあのスケッチブックをグシャグシャにされてしまう前に、自分の手元から離さないでいるつもりだらしい。


元々は八乙女光が教室にスケッチブックを忘れた事が発端なのだから、妥当と言えば妥当だ。
けれど結局それも浅はかな考えでしかない。


もう一方、僕たちが担当する薮宏太の方は教室でスケッチブックを見つけるのだが、彼は何故か教室で見つけるより早くスケッチブックを手元に置こうとしている。


つまり本来なら放課後に教室でスケッチブックを手に取るはずが、それよりも前の時点で既に手に取ろうとしているのだ。


もしかしたら、八乙女光が自分と同じように過去に介入してスケッチブックを取り返そうとしているのを知っているのだろうか。



今回、僕はこの任務の経緯を詳しく聞かないままにここまで来てしまったけれど、どうして二人が同じ過去に手を伸ばしているのかが不思議で仕方がない。

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天凪(プロフ) - 千種さん» こちらこそ遅くなってしまい申し訳ございません…!素敵なご感想ありがとうございます(*^^*)嬉しすぎるメッセージのおかげで元気が出ます♪これからクライマックスまで温かい応援よろしくお願いします(〃'▽'〃) (2017年5月15日 17時) (レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
千種 - 遅くなってしまいましたが、移行おめでとうございます!大好きすぎるこの作品。いつもドキドキ、ワクワクさせてもらっています(*´▽`*)これからの展開、楽しみにしています!頑張って下さい! (2017年5月13日 18時) (レス) id: cd7a5815e3 (このIDを非表示/違反報告)
天凪(プロフ) - NMダイキング担さん» いつも温かい応援ありがとうございます!嬉しすぎるコメントにいつも元気をもらってます(*^▽^*)是非是非ラストまでお付き合いください!これからも更新頑張ります! (2017年5月6日 15時) (レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 移行おめでとうございます!天凪さんの作品、大好きです!!これからも頑張ってください! (2017年5月6日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天凪 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年5月5日 23時

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