changeless04 ページ36
やっと全ての謎が繋がった。
僕がどうして防衛部に送られたのかも。
元々、防衛部は隊員の入れ替わりが激しく、時空管理委員会の中で一番過酷だと言われている部署だった。
組織の上の方や、監視部みたいに特別な研修を受けていないと入れない部署は研修を受けた者のみで構成されている。
逆に防衛部みたいに一般選抜で入ることの出来る部署はほとんどが一般人で構成されている。
研修を受けた身からすると、過去に触れるというのは当たり前すぎて何が異常なのか分からなかった。
でも一般人からすると過去に触れるということ自体が異常で僕らはそこに気づけていなかった。
どうして防衛部が極端に異動が激しいのか。
それは僕が身をもって知った。
他人の過去に介入するだけならともかく、自分の触れたくない過去に触れなきゃいけない瞬間が訪れてしまうからだ。
監視部として、防衛部を監視するために送られた存在。
そして第7隊に配属されたのだって、きっと第7隊が噂になるほどの優秀さを誇り、更には構成メンバーが過去を乗り越えたという強さがあったからだろう。
全てが分かった以上、僕はもう防衛部には居られない。
監視部に、自分の掴んだ未来へと、戻らないといけない。
｢……何で、知念が。｣
｢監視部の思惑だから、仕方ないね……って言えたらどれだけ楽だろう。｣
｢……知念？｣
｢さっきの言葉、そのまま返すよ。裕てぃーたちは僕に出会いたくなかった？｣
ぴたりと静寂が訪れた。
三人は僕を見て、そして笑った。
｢そんな訳ないじゃん。知念は俺たちの大事な仲間で、友達だから。｣
仲間で、友達。
この言葉は、この友達はどれだけ僕を救ってくれたのだろう。
｢それじゃあ、僕は行くね。手続きとか色々あるだろうし。｣
｢もう、行っちゃうの？｣
｢寂しそうな顔しないで。死んじゃう訳じゃない、またいつかの未来で会えるよ。｣
ごちそうさまでした、と手を合わせた。
そして隣の部屋に置きっぱなしの荷物を片付ける。
まだ片付いていない四つの布団。
それは僕達が共に過ごした証。
鏡に映る僕はとても誇らしげな顔をしていた。
その理由は言われずとも分かっている。
僕はようやく出会えたんだ。
僕が望んでいた、理想の瞬間を。
「みんな、今までありがとう。」
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天凪(プロフ) - 千種さん» こちらこそ遅くなってしまい申し訳ございません…！素敵なご感想ありがとうございます(*^^*)嬉しすぎるメッセージのおかげで元気が出ます♪これからクライマックスまで温かい応援よろしくお願いします(〃'▽'〃) (2017年5月15日 17時) (
レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
千種 - 遅くなってしまいましたが、移行おめでとうございます！大好きすぎるこの作品。いつもドキドキ、ワクワクさせてもらっています(*´▽`*)これからの展開、楽しみにしています！頑張って下さい！ (2017年5月13日 18時) (レス) id: cd7a5815e3 (このIDを非表示/違反報告)
天凪(プロフ) - NMダイキング担さん» いつも温かい応援ありがとうございます！嬉しすぎるコメントにいつも元気をもらってます(*＾▽＾*)是非是非ラストまでお付き合いください！これからも更新頑張ります！ (2017年5月6日 15時) (レス) id: a99f998358 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 移行おめでとうございます！天凪さんの作品、大好きです！！これからも頑張ってください！ (2017年5月6日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
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