ライブスタッフ日記〜”おはよう、今日もいい天気だ”スピンオフ

さぁ…幕が上がるぞぉ〜！一発勝負決めてやろうぜ！！ ページ44

☆ お客さん達も物販スペースから移動を始め…会場も9割がた埋まり始める…サブの操作卓からちらっと壁に掛けられた時計に目をやる…あと1分…さあ、運命の幕が今切って落とされる…

舞台袖で円陣を組み…スタッフとバンドメンバーが中央に向かって手を伸ばしてるのが見える…

サブ(副調整室)でこれを横目で見ながら、このタイミングでめいちゃんとそらるさんが昨日作ってくれたジングルを流す…(♪〜♪〜)

ほぼ全員が着席…どよめいていたと言うか、ざわついていた歓声が一旦引く…。(♪〜♪〜)

円陣を組んでいたバンドのメンバーが入ってきて着席…それぞれ楽器を演奏する体制を整える…
(♪〜♪〜)
しばらくすると歓声がウェイブを描くように大きくなった…コウキの登場だ。
でも、まだ照明が当たってないので顔がはっきり観客には見えていない…。

ジングルの音をフェードアウトさせる…3秒後、
コウキの
「1stアルバム『幸の紀汐』発売記念ライブ『幸海紀』に…参加してくれてありがとぉおおおお！！！」という叫び声と共に
ギターのジャ〜〜〜〜ンと鳴り響くのとドラムが重なり…照明が一気に明るくなる。

観客の”キャァアアアアアアアアアアア〜〜〜〜！！！！”と大きくなる歓声。

白く突き抜けた様な目の前に徐々に浮かび上がってくるシルエット…
カウントが刻まれ、1曲目の演奏が始める…。

(♬〜♪〜)

観客の声援に後押しされるようにコウキがアルバムの1曲目でもある”君のもとへ”を歌い出す…

(♪〜♪〜♬〜〜)

スタッフとして耳を鍛えてるからだとは思うけど、(それを職業病とも言うのだが＾＾;;;)
よく…アイドルとかに多いのだけどCDと生歌でちょっと声が変わったり、
歌い方が変わる人が居るけれど…コウキの場合、一切声に加工をする事が無いので
基本的にそのまま違和感を感じる事無くCDそのままの歌声が聴ける。
そこがコウキの強みであり、ファンを魅了する要因の1つだと思う。

そんな事を思ってるともう曲の終盤…ファンの女の子たちの声援が凄い…
歌い手さん達も笑顔だ…こういう瞬間に…サブの操作卓から全体を見渡して会場の熱気を感じる…
これがスタッフをやっていてたまらない快感なのである。
一体感が生まれてる空間に自分も居る…
さて…あの時間も迫って来るんだよな…ぁ)

(※忘れかけてた緊張感がまた首を持ちあげ始める。…俺っておバカ＾＾;;;)

序盤から中盤に差し掛かって…ん〜誤差の範囲内だけど…→←お〜い！お前は朝からフラフラと何処に行ってるんだよ！

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