独りあそび【暗殺教室】 (ページ4)

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２.鈴と友情ページ4

「ねえねえ！桃ちゃんっ！この鈴のキーホルダーおそろいにしよ！」
「いいよ！・・・あ！学くんにもあげようよ！」
「いいね！学くんにもあげよっ！学くんまた勉強らしいから・・・・。」
「かわいそうだよね・・・・。勉強ばっかで。ってわけで学くんへの元気づけってことで！」
「うん！」

あれは・・・・・6年前？
何で急にそんな昔のこと・・・・あ。桃ちゃんのこと思い出したからか。
学くんのことまで思い出しちゃった。ふふっ。

殺「井上さん！」
「ふえっ！？」
殺「大丈夫ですか？さっきから呼びかけても反応しないので心配になったんですが。」
「えっ・・・・。ご、ごめんなさい殺せんせー！べ、別に大丈夫ですよ。心配しないでください。」
殺「ならよかった。」
は、はあ・・・・・。
ずっと呼ばれてたのかぁ。気付かなかった・・・・。
やっぱ授業のときの考えごとはよくないね！うん！

中「ゆかりちゃん。どーしたのー？ゆかりちゃんにしてはめずらしいじゃん。」
「い、いやー。考えごとしてて・・・。あはは。」

ガシャン・・・・

何かが落ちる音がした。

桃「あっ！ペンケース落としたわ！ごめんねみんな！」
「て、手伝うよ！」

私は桃ちゃんの前の席だったからとっさに落ちたものを拾った。

桃「ごめんねー。ゆかりー。」
「いやいや・・・・・。あれ？」

私の目に留まるものがあった。

鈴の・・・ストラップ？

持ちあげるとチリン・・・・と綺麗な音が鳴る。

「これって・・・・。」

言い終える前に鈴を桃ちゃんが奪い取るように、私の手から取った。

私を見るその目つきの悪さは少し前まで見ていた『瀬川桃』の目だった。

桃「放課後校舎裏に来なさい。」

声もいつもの可愛らしい桃ちゃんの声じゃない。

桃「・・・よしっ！ありがと！ゆかり！」

笑ってるようで笑ってない目が、私は怖かった。