もう、つらい思いなんてさせない。【まふまふ】 (ページ20)

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告白ページ20

貴方side

「私、まふくんがいちばんじゃないかなって、思うんだ。」

本音だった。

まふくんほど、私を大切に思ってくれる男の人なんていないんじゃないかな。
もし、まふくんと付き合っていたら、今頃幸せだったんだろうな。
そんなことを思うほど、私はまふくんのやさしさに甘えていた。

まふくんの優しくて柔らかい言葉で、ぐずぐずに甘やかしてもらえたら、なんて。

そんなわがままを願って、まふくんの優しさにつけこんで。
でも。
まふくんのそばにいられるなら、もうそれでいいの。
こうして抱きしめていられるなら、それで。

「…っ、A…っ、今の、どういう…」

私の顔を見上げて、まふくんがきいてくる。
その表情はどこか焦りが滲んで、不安の中に期待が入り混じったみたいだった。

私は笑って、「そのままの意味。」と言った。
幼馴染だからじゃない、たった一人の、男のひととして。

まふくんなら幸せになれるのかな、って、そう思っただけ。

「ま、待って、わかんない、わかんないよ。そのままの意味ってなに。
　おねがい、A、ちゃんと言ってよ。」

必死に私に縋っておねがいしてくるまふくん。
どうにかして言葉の意味をつかもうと必死になってる。

私は、そんなまふくんを再び抱きしめて、つぶやいた。

「……まふくんが、男の人としてすごく大切で、すきってこと。」

その瞬間、まふくんのきれいな瞳からぶわっっと涙があふれた。
あまりにも突然あふれ出したから、びっくりして変な声を出してしまう。

まふくんは呆然とした表情のまま、しばらく私の顔を見つめていた。
でも、次の瞬間、眉が八の字になって、子供みたいに泣き出す。

「ふぇ…う、ああぁぁぁ～～～～………」
「！？まふく、え、へ！？」

ほんとに子供みたいな泣き方で泣き出すまふくんに、どうしたらいいかわからなくなる。
とりあえず背中をポンポンとたたいていると、まふくんが泣きじゃくりながら抱き着いてくる。

「だって、だってぇ…！！う、嘘じゃない…？ほんとに……？」
「うん、ほんとだよ、ぜーんぶ、ほんとのこと。」

幼い子供を慰めるみたいにまふくんの背中をさする。
泣きじゃくりながら、今までで一番強く、きつく抱きしめるまふくん。

私もちょっと強めに抱きしめ返しながら、そっと「すき」とつぶやいた。

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…展開早すぎた？ごめんなさい…