もう、つらい思いなんてさせない。【まふまふ】 (ページ18)

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＊３ページ18

貴方side

まふくんがどうして悲しくなってるのかはわからないけど、こうして抱きしめていれば
少しは解けるんじゃないかなと思う。

昔も今も、まふくんが私にそうしてくれたように。

金色の髪の毛が頬にあたってくすぐったい。
まふくんはびっくりしたのか、何も言わずに固まっている。

「…ほんと、…そーゆーとこ、全然変わってないや」

私の腕の中でまふくんがそう言って笑ったような気がした。
その言葉の真理を汲み取ることができずに首をひねる。

「…？…なんの話してるの……？」
「ううん、何でもない。」

如何にも作りましたみたいな笑顔でまふくんが「大丈夫」という。
そしてなぜか切なそうな顔になって、私の身体に腕をまわす。

「…もう少し、このままでいてもいい………？」
「うん、いいよ。まふくんが満足するまで」

そう笑うと、まふくんはいくらか満たされたように笑って、ぎゅう、と強く私を抱きしめる。
私よりもずっと大きな身体に、抱きしめる力の強さに、
ああ、やっぱり男の子なんだなって、当たり前のことを思い知らされる。

「…いちばんには、なれないんだよね……」

ほんとに小さく、か細い声で力なくつぶやいた切なそうなその言葉に、聞こえなかったふりをする。

…いちばん。

ついこのあいだまでわかっていたつもりでいたはずなのに、どうして今はこんなに
難しく感じるんだろう。
まふくんの頭をなでながら、ぼんやりと考える。

たぶん私は、まふくんがいなかったら今この世に存在していないだろう。
あの日、あの時、絶望に飲み込まれそうだった私を救い出して、
「僕の隣にいればいい。」と言ってくれたそのあたたかさに、すくわれた。

そのときに気づいたことじゃない。

ほんとうはずっと、わかっていたのに。

守りたくて、失いたくなくて、間違えた。

そんな私を、もし君がずっと想いつづけてくれているんだとしたら。

本気で、命なんていらないと思った。

でも、君にすくわれた命だ。

あのときなくしてしまうはずだった、私の人生。

もしまだ君のそばにいられるなら、君のために生きたいと、心の底から願う。

いらなかったこの命、まふくんのために使いたい。

だから。

私…期待しても、いいですか。

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お、お気に入りが…！！

３００越えてる！！？？

何が起こってるんだろうほんとに。

皆さんありがとうございます…！！！