おまけ(しません) ページ49
(ver.Shima)
「…ん？」
ふにふにと誰かに頬をつつかれているような気がして、意識が浮上する。
「あ、起きた」
「志麻くん…？」
寝ぼけ眼で見ても私の彼氏の志麻君はイケメンだ。格好良いなぁ、とぼんやり思っていると、志麻君の顔が僅かに赤くなった。
「…志麻くん、顔赤くなった…？だいじょーぶ…？」
「だ、大丈夫や！それより、今日は特に用事は無いんやろ？」
「んー…ちょっと書類仕事をやれば今日はお休み…」
「ならええな？」
「…？」
上手く頭が働かず、首を傾げていると、志麻君の手がするりと背筋をなぞった。その手付きだけで志麻君の言いたいことが分かってしまった。
「…っ！」
「昨日は途中で寝たもんな？ゆっくり寝た今からなら大丈夫だろ？」
「あっ、いや、志麻君…その…」
「だいじょーぶ、俺に任せとけ」
いやそっちの方が心配なんですけど？！そう内心で叫びなからも結局は彼に流されてしまう私も私なのかもしれない。
「A、俺だけ見とって？」
彼の艶やかな声と指に溺れた、ある日の朝。
＊＊＊＊＊
(ver.Senra)
「んん…」
朝日の眩しさに自然を目を覚ました私。身動ぎしようとして、後ろから誰かに抱き締められている事に気が付く。こんな事をする人は1人しか思い付かない。
「センラ君、起きて…」
「んぅ…」
お腹の辺りに回された腕を掴み、優しく揺さぶると不意に耳元で艶っぽい声が聞こえて、びっくりする。
「ひぅ…！ちょっ、センラ君、起きて…！」
「んーもうちょっと寝てよーや…」
「セ、センラ君は寝ててもいいから…！せめてこの腕を外して…！」
抜け出そうともぞもぞと動けば動くほどに、腕の力は強くなり、耳にはセンラ君の吐息がかかって、ゾクゾクした気分になる。
「…Aは俺から離れたいん？」
ぐるりと視界が回ったと思えば、視界いっぱいに広がる彼氏様のお顔。ひぇ、朝から格好良い…
「ち、違うよ…ただ…」
「ただ？」
「………恥ずかしかっただけ」
「……んふ、可愛ぇなぁ」
チュッとわざとらしくリップ音を立てて頬にキスをしてくる彼は、私をもっと照れさせたいらしかった。
「もう、バカ…」
「こんなんするのはAだけですからね？」
「〜！いい加減離してください…！」
「嫌や」
急に低くなった声と強まる腕の力。咄嗟に彼を見ると、真剣な眼差しと目が合った。
「絶対に離しませんからね？覚悟しといて下さい」
彼の優しさに包まれた、ある日の朝。
終わり
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
