side.Shima ページ44
ソファーに腰かけたAさんが口を開く前に、俺が口火を切った。
『なあ、どうして黙ってたんだ？』
「それは…」
『もし話してくれてれば、もっと力になれてたかもしれねーのに』
「いえ、私の事情に皆さんを巻き込むわけにはいかないですから…」
僅かに歪んだ表情からは罪悪感に苛まれている事が伝わってきて、彼女の優しさと葛藤が滲み出ていた。
『なあ、Aさん。俺はスリルが大好きなんだ』
「…ええ、存じ上げております」
『多少の荒事だってドンと来やがれって思ってる』
「…はい」
『しょーじき、カジノで遊んでても、骨のある奴が少なくて退屈してきてたんだよ』
そこまで言っても、彼女の頭の上には？マークが浮かんでおり、俺の言いたい事は伝わっていないようだった。
だから俺はソファーから身を乗り出し、Aさんの顎を掬って、顔を近付けた。
『だから、俺を側に置け』
「っ！！」
『…これ、"願い事"だから。拒否権はねぇぞ』
顔から火が出たように真っ赤になったAさんを見て、愉快な気持ちになる。彼女の素は、ゲームの時とは想像できない程にうぶなようだった。
「あ、えと、じゃあよろしくお願いします…」
『あ。今後は敬語無しな。敬語使ったら襲うから』
「え？！何か志麻君、キャラ違いすぎません？！」
『お、早速』
「違っ…今のはなし！ってちょっ…！」
慌てて逃げようとするAさんをガッチリ掴まえて、二人でソファーに雪崩れ込む。
『愛しちゅうよ、A』
「っ〜〜〜！」
そう耳元で囁けば、Aは石像のように固まった後、おずおずと俺の服の裾を握ってきた。その仕草に思わずキュンとなる。
『いーっぱい愛してやるから、覚悟しろよ？』
彼女が返事をする前に、俺は強引に彼女の唇を奪うのだった―――
＊＊＊
いけそうだったら、今日中にセンラさんもあげます…！
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
