stage.22-1 ページ31
(side.Senra)
予選を勝ち抜いて、次の対戦まで暇になった俺とまーしぃーは会場を出て、行く宛もなく廊下を歩いていた。
『皆予選勝ち抜けて良かったなぁ』
「そうだな…ま、順当すぎてちょっとつまらねーけど」
『とか言いつつ、最後うらたんが勝った時、まーしぃー頬緩んでたで？』
「はあっ！？別に喜んでねーよ！」
必死に否定の言葉を重ねるまーしぃーにツンデレやなぁ、と一人でほっこりしていると、曲がり角で誰かとぶつかりかけた。
「うぉ！…っと、志麻とセンラか」
『うらたんとさかたんやないですか』
「二人ともどうしてここに？」
「テキトーに歩いてただけだけど。お前らは？」
まーしぃーが尋ねると二人はさっと視線を逸らした。あからさまなその態度に俺たちは興味を持ってしまう。
『何考えるんです、二人して？』
「何か面白そうだなぁ、おい」
「…どうする？うらたん」
「………まあコイツらならいいか」
うらたんに促され、俺たち4人は空き部屋に入った。盗み聞き防止の為か、部屋の中央に集まるように指示される。
「いいか、他の奴らには言うなよ？」
「ああ」
『分かりましたよ』
「俺の憶測でしかないんだが、実は…ラヴィさんがオーナーなんじゃないか、って今疑ってるんだ」
うらたんが話し出した"憶測"はあまりにも唐突で、俺とまーしぃーは目を瞬かせたが、淡々とうらたんが憶測の理由を説明していく内に、うらたんの憶測は真実味を帯びているものだと納得していった。
『確かに言われてみはれば、今日は一度もラヴィさんを見かけてないですね』
「金城さんは中央テーブルでいつも通りディーラーしてるのにな」
「そうなんだよ、だから坂田と二人でこっそり事務室の様子を見に行こうって話になって」
『何で事務室なんです？』
「オーナーの控え室が事務室なんだよ。普段あんまり人が立ち入らない場所にあるから、不審者の警戒もしやすいらしい」
「よく知ってるな」
「金城さんが前に教えてくれたんよ！」
悪戯する前の子供のようにニコリと笑う坂田。…いや、実際これから悪戯する気なのだろう。
「面白そうだから俺もついていく」
『ならセンラもついて行きましょう』
「四人だと目立たないか？」
「別にいいんとちゃう？悪い事しに行くわけやないし」
「まあ、そうだけど………はぁ、変な事はするなよ？」
結局、渋っていたうらたんも悩んでいる時間が惜しいという事で、俺たちの同行を許してくれるのだった。
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
