9 デジャブ ページ11
適当な場所に座って、
スマホで96猫さんの曲を流しながら弁当を食べていると、
誰かに“何聴いてるの?”と声をかけられた。
『ん?』
振り返ると、さっき華日がいた集団の中にいた人(♀)がそこに立っていた。
あれ、なんかデジャブ。
「え、だから、何聴いてんのかな〜って思ってね!」
『あー…えっと、クラシックだよ』
また、同じことを言う。
でも、その人は、その言葉を信じない。
「ボカロでしょ?」
なんか今日鋭い人多いような気がする…。
まあ、他の学年っぽいし、その場の流れでバレるんだったら、うん。
『えっと…ボカロも聴いてるよ?』
正しくは“クラシックも”だけど。
というか、これ96猫さんのだからボカロっちゃボカロだけど、
歌ってるの人間。
「ふぅん」
本当にそうなの?という目線を向けてくる。
信じる気ないよね。
「ま、いいや。…あ、そうそう!わしの名前は響棗」
“よろしくな〜!”と、笑顔を向けてくる響?さん。
『よろしくね』
あれ、これって私も自己紹介した方が良かったりするんかな?
「そういえばさ、Aちゃん、だっけ?華日の知り合いなの?」
あ、名前知ってるんだね。
まあ、さっき華日が呼んでたし、知っててもおかしくはないか。
『姉妹だよ!私は華日の妹』
「そうなんだ!じゃあ、1年生?わし、華日と同じクラスなんだよね〜」
ここまで来て思ったけど…。
響さんって、2年生なんだね?!
私、先輩にタメ口使ってた。
まあ、気にしてなさそうだしいっか。
「わしのことは呼び捨てでええよ!」
『先輩なのに?』
「わし、そんなの気にしないし」
『でも…』
その後も論争(もどき)は続き、
結局私が折れて棗ちゃんで諦めてもらうことにした。
私が先輩をちゃんづけで呼ぶなんてガラじゃないけど。
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霧雨 - nqrseくんって出せますか? (2019年2月26日 9時) (レス) id: f8afc2f482 (このIDを非表示/違反報告)
りょうか - 君色。さん» コメントありがとうございます!他の作品もみてくださってるなんて…!ありがとうございます! (2017年12月27日 19時) (レス) id: a812e7560b (このIDを非表示/違反報告)
君色。 - 他のも見せてもらってます!もう///なんでこうツボってくるんですかね/// (2017年12月27日 10時) (レス) id: 51a53eab2a (このIDを非表示/違反報告)
よしな - りょうかさん» ( *・ω・)ノ (2017年12月27日 9時) (レス) id: d8f898cd6d (このIDを非表示/違反報告)
りょうか - よしなさん» *.(*´▽`*).° (2017年12月27日 6時) (レス) id: a812e7560b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りょうか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a812e7560b/
作成日時:2017年12月8日 16時