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第三十二幕 ページ40

「じゃあ、私はここで。」

Aちゃんはその後、平然と俺から離れて駅へと入っていった。

………何なのあの子。

普通、女子高生がキスの仕返しにキスする?



今日、初めて会って。

それなりの時間過ごして。

お互いに多少は慣れてきて。




それで最後にキスをした。





一回目は口に。
二回目は頬に。



………変なの。


Aちゃんが、そんなことするなんて思わなかった。

人は第一印象で決めてはいけない、ってことなのかな。


ス「………にしてもなぁ………」

………可愛かった。

俺がキスした時の驚いた顔も。
俺にキスした時の妖しい顔も。

正直、あのままお持ち帰りしようかと思った位。

………いや、そんなことしないよ?
でも、それ程までに可愛かったんだ。

俺の鋼の理性と自制心な無くちゃ、絶対に襲われてたよ。

あの子危機感なさそうだし。

……俺以外の男に、あんなことされてないかな。
いや、そもそも俺があんなことしといてアレだけださ。



………あーあ。
そらるさんに何て言おう。
さっきはあんなに否定したのに。
そのくせそらるさんとAちゃんが喋ってたらイライラして。

嫉妬かな、とは薄々思った。
でも認めたくなくて。

そうだとしても、恋愛感情じゃなく純粋な興味だと目を逸らした。

拗ねてるのか、って言われて図星で。

それでもう色々いっぱいになった。


俺は目を逸らしたのに。
Aちゃんが目を逸らそうとしたのが許せなくて。

思わず顎を掴んで、顔を近づけた。

………からかうだけのつもりだったのにな。

でも何故かあの子の目を見たら、止まらなかった。

自分で目を逸らせない状況を作って。
挙句の果てにトドメを刺された。








………そらるさん。

さっきはごめんね。
俺、分かったんだ。
あの子が好きだって。









だからさ、









落とすよ、あの子を。







…………ちょっと違うね。









堕とすよ、あの子を。
俺のところまで。








………例えそれが間違った道だとしても、ね。

ごめんなさい作者です。→←第三十一幕 side スズム



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設定タグ:歌い手 , ボカロP , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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旅の少女P - 補佐太郎さん» あ、多分そうゆうのって、ニコ動から入ったやつだと思いますよ〜。確認してみてください。 (2015年3月30日 13時) (レス) id: 80601c119b (このIDを非表示/違反報告)
補佐太郎 - 歌い手はニコニコだけじゃあねぇっすよー。ていうかニコニコよりユーチューブの方が多いからね。リクエスト良いかな? (2014年10月30日 22時) (レス) id: 35d43e0537 (このIDを非表示/違反報告)
あにゅ(プロフ) - 雨月さん» リクありがとうございます!続編の方の番外編で良ければ出してみようと思います! (2014年8月6日 19時) (レス) id: c66587fcb6 (このIDを非表示/違反報告)
雨月 - クプラと詩人さん出して下さい! (2014年8月6日 17時) (携帯から) (レス) id: ba54edea9d (このIDを非表示/違反報告)
あにゅ(プロフ) - はつねさん» うわぁぁぁぁ殿堂入りの瞬間見逃したぁぁぁぁ!!こういうのを教えてくれるのはいつもはつねちゃんっすね!いやー嬉しい。これからも頑張っていきます……! (2014年8月3日 12時) (レス) id: afa32fec6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あにゅ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2014年7月15日 16時

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