No.017 ページ20
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「……はぁ、何語喋ってんのこの講師。」
『どう考えたって日本語でしょ。』
後三分で、終わり。
休憩が待ち遠しくて仕方がない。
早く早くと手が進み、文字が早く綴られる。
「終わりにします。」
天使の囁きに聞こえたよ。
「ぅうーん!!終わったぁあ……」
『うん、そうだけどさ。
さっきから外煩いんだけど……＿』
気になることを解明したいと窓の方を向く。
凄い(主に女の)人の輪ができていて、その原因となるであろう
イケメンさんな方は私には見覚えがあって、
その方の手にもっているのは…
『…嘘…』
なんと、私も持っていて数日前に行方不明になったと思われるパーカーで、
やはり声を掛けるべきなのか…
だが、きっと周りの御姉様方の視線が痛い。
近づいて、私と彼の間の距離はちょっとずつ縮まって、
窓の外から彼は私に気づいたみたいで、手を振って手招きをした。
…これはもう、行くしかない。
外に出ると妙に人の多い感じに晒されて、
彼を探した。
いや、もう見つかっているのだが、
「Aちゃん!!…はい。忘れ物だよ。」
『あ、ありがとうございます。
…でもわざわざ、どうしたんですか…？
…、天月さん…』
でもやはり、彼はネット上物凄く人気のある人で
顔は公開しているのか、たまにネット上で顔写真を見かけるが、
やはり、名前を…天月さんと呼ぶのは迷惑かもしれないから、
小声で、彼だけに聞こえるように呟く。
「あ、覚えててくれたんだ。
でも今その名前を呼ばれるとちょっと厄介だから
雨宮翔太。
翔太とでも読んでよ!!」
『え、あ、翔太さん…はどうして…？』
「このパーカー。この間の忘れ物を届けに…と、
Aちゃんをお茶に誘おうと思って。」
『…はい？』
「いや、この間全くと言っていいほどAちゃんと話してなかったから、
いい機会かなぁと、ね。」
まぁ貴方は終始アンさんに絡まれてましたからね。
『私は、時間ありますけど、
翔太さんはお忙しいのでは……？』
「うん。忙しい。」
『えぇ!?…なら…』
「その忙しい中で、君に会うことを選んだんだよ。」
心臓の奥深く、
鼓動が高鳴った気がした。
〜＊〜
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(´∀`結実(プロフ) - ちょこのさん» コメントありがとうございます!!面白いだなんてそんな…照れますよ((…更新頑張ります!! (2013年11月13日 17時) (
レス) id: c823c37316 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこの - 更新頑張ってください！面白いですね！ (2013年11月13日 6時) (レス) id: 7d061ba337 (このIDを非表示/違反報告)
(´∀`結実(プロフ) - 文月さん» ありがとうございます!!…初コメ…感動です!!これからもこの小説を好きでいてください(´`*) (2013年11月6日 21時) (レス) id: c823c37316 (このIDを非表示/違反報告)
文月 - 更新頑張ってください!!はい。応援してます。大好きです(( (2013年11月6日 21時) (レス) id: c5f7ff2c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結実 | 作成日時：2013年10月14日 11時
