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2-1 ガマン/天月 ページ3

ー天月sideー



今日は調子がいいから、3人で院内学級に行くことにした。
そらるくんはお休みなんだって。

勉強を教えてくれる先生は2人。小学組はあんく先生。
もう1人ははしやん先生。


天ま
 「こんにちは〜!」

あ「お、2人共今日は来れたんだね。」


他にも5・6人来ていて、僕たちは一番隅の席に座って
3時間、授業を受けた。


あ「これで授業を終わります。宿題は国語の漢字と
  算数のプリントの終わってない所ね。期限は3日間。」


他の子がそれぞれ教室を出ていくなか、
僕たちはもう一度席に着いた。


あ「今日も残るの?」

ま「歌詞君待つから!」

天「ついでに宿題を・・・ね?」

あ「じゃあ、30分だけね。」


あんく先生に許可をもらってさっそく国語のワークを取り出す。

漢字、か・・・この範囲なら簡単だな。


ま「天月君、算数終わったの?」

天「うん、まふくんは?」

ま「ひっ算が苦手で・・・」


困ったように笑うまふ君を見て、
ソッコーでワークを終わらせた。

これで、教えられるね!


天「ここがね〜・・・」

ま「こ・・・うかな?」

天「合ってる合ってる・・・ッつ。」

ま「大丈夫?」

天「うん、全然大丈夫だよ。」


結局20分もしないで終わった。

途中でお腹が痛くなったのは内緒。
下手に心配かけたくないし、ね?


歌「あんく先生、こんにちは〜。
  2人共、戻ろうか?」


丁度良く、中学組も終わったみたい。

荷物をまとめて3人で病室に向かって並んで歩く。


天「いってぇ・・・」

歌「よっと・・・痛くなっちゃった?」

天「うん・・・」


突然の腹痛にバランスを崩して歌詞君にもたれる。

このままじゃ悪いから立ち直そうとするが
お腹が痛すぎて足に力が入らない。


歌「無理しないで。
  ねぇまふくん、僕と天月君の鞄持ってて?」

ま「いいですけど・・・どうしました?」

歌「お腹痛くなっちゃったんだって。」


歌詞君が俺をおんぶする。

目線がいつもより10cmくらい高くなった。


ま「我慢しちゃだめだよ?」

天「ん・・・分か、ってる・・・」


今の俺には喋る元気も無かった。

腹痛は強さを増し、冷や汗はダラダラ、
頭の中も真っ白だった。


歌「もう少しだから、頑張って。」

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作者名:にょんこ0602 | 作成日時:2017年12月3日 15時

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