イベントが決まっただけでこんな話題になる？【歌い手】

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全部通しで踊ったあとは、音楽をかけて踊りましょう、ということになる。
が、これがまたかなり激しいのだ。

曲のセレクトは"スーサイドパレヱド"。知ってる人なら分かると思うアップテンポの曲であり、歌うとなれば少し早口が入ってくるものだ。
簡単にまとめさせてもらえば、体力の消耗がやばいやつです。

「…まさかこれを踊る日がくるとはね」
『何も知らないあの時は幸せでした』

歌ってみたを投稿した時なんか、ダンスするなんて思ってもみなかった。
ほんとにね、とRiKuは苦笑いで返事をしながら、私の左隣に立った。

「音楽流します！」

協力いただいてるスタッフさんの声が聞こえ、1拍してから引き金を引く音が聞こえる。
…曲が、流れ始めた。



「……はい、OKでーす！！」

先生のその声に本日三度目くらい、掲げてた腕をだるんと垂らした。
胸に手を当てると、心臓がばくばくいって呼吸を元通りにさせようと動いているのが分かる。

「RiKuさんもすいみぃさんも完璧でした！短期間でこれだけ覚えられるって相当ですよ！」
『…先生、めっちゃ褒めますね』
「ここは褒めるしかないと思って！」
「…いぇーい先生に褒められたぁ」

自分事のように話してくれる先生。
疲れているのにちょっと嬉しくて口角があがり、RiKuもRiKuでピースサインを浮かべて笑っていた。

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