イベントが決まっただけでこんな話題になる？【歌い手】

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そのあと暫くしてから「…はっ！ごめん、聞いてなかった」と我にかえった天月さん。RiKuは「あ、戻ってきたわ」と笑っていたけれど、プレゼントひとつで思考回路が止まる人間なんていたのか、と私はただただ驚きである。

「なんか逆に申し訳ないなぁ。ありがとうRiKuくん、すいみぃちゃん」
『お気に召したなら何よりです』
「壊したり無くしたりしないでよ〜？」
「しないから！これは家宝にするから！」
「それはそれでやめて。」

RiKuの言葉に便乗して頷けば、天月さんは不満そうにしながらも、じゃあ毎日付ける…、とここに宣言した。
家宝はやりすぎだと思ったけど、毎日付けるのもやりすぎだと思います。


それから、敬語抜きと一人称をいつも通りに戻す代わりに約束していたサインを、天月さんが何故か持ってきていた色紙に書き、「飲みにでも行く？」と誘われた。
しかし私達は生憎明日も用事(ダンスレッスン)があるので、またの機会にと断らせてもらい、彼とはそこで別れた。

「新しい友達ゲットしたわね」
『人をポケ○ンみたいな言い方だね』
「知ってる？ピカ○ュウってアニメの鳴き声じゃないのよ」
『……それまふまふさんの動画で学んだな』
「バレタ」

そう言って舌を出して笑うRiKu。
コイツのすることはいちいち女の子っぽくてむかつく。

「てかアンタもMeTube見てるのね」
『あなたへのおすすめにに出てきたからさ。深夜2時に電話かけるやつとか面白かったよね』
「…意外にちゃんと見てたわこの子」
『悪いかこの野郎』

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