最終投稿日【歌い手】

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「まふまふさんは、どうしても(人1)さんに出てほしいって言ったんです。まふまふさんだけじゃなくてそらるさんや天月さんも言ったんですけどね」



眉を下げて笑う宮村さん。そんな事を言ったらますます罪悪感が残ってしまう。



「…あ、そうだ！」

「！？」


突然大声を出した私にビックリする宮村さん。「すみません」と苦笑いを交えつつ私は宮村さんに提案した。



「“シークレットゲスト”という形で出たらどうですか？」

「…それイイですね！」

「でしょう！？」



ひきフェス二日目はオフなのでちょうどいいのだ。ホッと私と宮村さんはハイタッチして、一安心する。



「…では進めていきますか」

「はい」

「どのタイミングで出ますか？」

「タイミング、ですか…」

「やっぱりシークレットゲストですからね。出るタイミングとかも大事になりますから」



(タイミング、か…)



シークレットゲストととして出る事になったは良いものの、どういうタイミングで出たらいいのか分からない。やっぱシークレットだし…どうしよう。



「最後の曲の前、とかどうですか？」

「お、いいですね！ではそうしましょう」



宮村さん、すっごい良い人だな。ちゃんと私の
意見を尊重してくれて。なんだか天地先輩みたい。

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