│２│坂田.side ページ2
最近、職場に気になる人が出来た。
あ、女の子じゃないよ。ましてや職場の人でもない、男の人。
年齢は同じくらいで、身長は高め。顔も整ってるから女性看護師の間でも密かに人気。
その人は小児科で俺が担当している子の叔父らしく、休日にはよく見舞いに来ていた。
「おじちゃん、ぼくの喘息治ったら一緒にサッカーしてくれる？」
『俺なんかで良いならな。
あと、おじちゃんじゃなくてお兄さんって呼べ』
「へへ……、ありがと、お兄ちゃん！」
『ん、林檎剥いたから食べろよ』
「すごい！ウサギだ！」
子供の小さな頭を撫でる大きな手の正体は、うさぎりんごを作れるくらい繊細。歯をちろっと見せて笑った時に見える八重歯は挑発的で大人っぽい。
見れば見る程、知れば知る程。
彼はどんな人間よりも魅力的に思えた。
「あ、坂田先生！こんにちはっ」
「こんにちは、拓真くん！おお、うさぎりんごやん！良かったなぁ〜」
「お兄ちゃんが作ってくれたの！先生もたべよ！」
「えぇっ、俺はぁ〜…」
流石にそれはと1歩引く俺に『多く作りすぎちゃったんで、どうぞ食べてください』と八重歯を見せる彼。
魅せられた時には、もうダメだと察して、「でも両手塞がってるので」とペンとカルテで必死に食べれませんアピールをする。
彼は少しきょとんとしてから、あぁそうか、と納得した様子。
『勤務中にこう言うの駄目ですよね、すみません』
「あっ、いえっ、そんな事は無くて、…んっ」
言葉の出先を塞いだのはうさぎりんご。
彼が手に持って、俺の唇を押さえつけてる、ソレ。
『そんな事ないなら大丈夫ですよ。今は俺と拓真しか見てませんし、ひとつくらい食べても良いじゃないですか。ね、拓真』
「そうだよせんせっ！お兄ちゃんの作ったうさぎりんご、おいしいでしょ？」
こてん、と可愛らしく首を傾げる拓真くん。俺は口に入ったりんごを噛み砕いて、後に残る果汁を全部飲み込んでから、頷いた。
「……すごい、美味しいね」
ーーー
なんかえr((
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関西風しらすぅ@坂田家 - 椅子に謝るセンラさん天使か (2019年5月26日 1時) (
レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふねこ(プロフ) - とても大好きな作品です！更新楽しみにしています！ (2019年3月15日 21時) (レス) id: d86ba7e8d7 (このIDを非表示/違反報告)
Riruru(プロフ) - コメント失礼します！ とっても面白いです！更新楽しみにしています！ (2018年11月25日 12時) (レス) id: e3698b3234 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - りぃさん» この世のイケメンの良いところを組み合わせて出来たイケメンが沼崎さんです…。いやぁ、主人公のスケールでかいですよね。書いたの私なんですが…( ﾟ∀ﾟ) 拓真くんも沢山出てくるのでお楽しみに！コメントありがとうございました！ (2018年10月14日 11時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 沼崎さんどんなけイケメンなんや…。AtRと浦島坂田船が惚れるほどって…まさか居酒屋で浦島坂田船が集合してしまうとは！！ みんな可愛すぎかよ拓真くんも可愛いし…。 無理しない程度に更新頑張って下さい！ (2018年10月10日 2時) (レス) id: 649b8a9daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2018年7月25日 23時
