御堂筋翔の初恋奮闘記【弱虫ペダル】

番外編:「デきとる？」 ページ24

数日経った練習前...

実は皆が心に秘めていることがあったのだ


「あ！お疲れ様です〜」

「お疲れ様っす」


「おう。お疲れさん」

「？ 御堂筋くんと速水は､､､」

「まだ来たはりませんよ。」

「ほーかぁ」


「､､､。」


あの二人が部に入ってから何となく空気が重くなった気がする。これは皆が感じている事だった。そして、この沈黙を破ったのは、


「俺。思うてたことあるんすけど言うてええですか？幸いまだあの人ら来てませんし」

「どないしたんやノブ」


「あのぉ､速水さんって案外､､､可愛くないですか？」

「それぇ、俺もちょい思うた」

水田の発言に井原が賛同する

「確かに、べっぴんさんよなぁ」

続いて石垣も頷いた


「あの二人って同中やないらしいけど仲良さげですよね。もしかして御堂筋くんと速水さんってもう､､､


デキてたりするんですかねー？」


「ﾌﾞｯ！！ゴホッ！おまｯ」
水を飲んでいた辻がむせた

「なっ、なんちゅーこと言い出すんやッ！」
今まで黙っていた山口をも声を上げている

「いやそれも思てたけどな」
どうやら水田と井原の考えは同じらしい

「い、石やんどー思う？」

「おお、俺に恋愛とかそういうこと聞かれてもなぁ、」

石垣は困ったように井原に視線を送る

一瞬考えた素振りをして、


「まぁ何となくやけど、御堂筋は速水のこといっちゃん信頼してそうやし、速水が"みどくん"って呼んでるのを聞いたんや！」

『ほぅ、』←

「せや、もしどっちかが恋愛感情持っとったとしても、御堂筋くんやったら手ぇ出せへんやろ笑 アイツ恋愛とか疎そうやし」

『へぇ、』←

「確かに笑」

「まぁ、知らんけど」


「そんなこと知らんで宜しぃわァ」

！？

「「「うわぁぁあ！！」」」

「みっ、御堂筋くんと速水さん､!」

「いつの間に」


『最初から。逆に気づかなかったんですか』

「キミらァ､､､練習前にそんな事ォ考えてる暇やこ無いやろォ､､､？」

「ﾋｯ」

「すっ、すんません」


「Aチャン。今日のメニュー量1.5倍や」

「「「え"」」」

『温ない？そこは2倍やろ』

「せやねェ。ほな2倍で」

「「「うぐ、」」」

「なんか文句あるぅ？」

「､､､何も」

「ほな、始めよか」


その日の練習がいつもよりハードで皆が死にかけたのは言うまでもないだろう

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