御堂筋翔の初恋奮闘記【弱虫ペダル】

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《御堂筋side》


あの担任、

くだらん野暮用押し付けて来よったわ

まぁええ。もう終わったことや


ボクは担任に苛立ちつつも部室前に着いた




『15分経過！』


車輪の音ともに響いたAチャンの声

こちらに気づいてないであろうAチャンの後ろ姿を無心に眺めていた


風が吹く度に揺れる束ねた後ろ髪

ストップウォッチ片手に姿勢良く立っている


ボクの前だけで見せてくれるような無邪気な感じではなく

ボクのため勝利のために尽力してくれるその姿は惹かれるものがあった



『あ、みどくん』


不意に振り返ってきて我に返る

あかん

ボクゥ何考えてたんやろ


『ローラーあと5分で休憩やから、着替えてき』

「､､､分かっとるわ。ローラー5分追加で」

「(え゛、)」

『了解』



〜




『終了！』

「あ"ー、」
「足ｯ、ﾀﾋぬｯ､!」


ファー？こんなんで根をあげられたら困るわァ


『10分休憩の後、外周を5周走ってもらいます』

「､､､(鬼畜や)」

「ザク共ォ、キミィらの固まった身体でいきなりしたら筋肉痛ｩ来るんとちゃう？身体ちゃんと解しよし」

『必要であれば、私がマッサージします』

「､､､」


近寄るな話しかけるなオーラ出しとるAチャンにマッサージされたがるやつはまだ居らへんようやな




「時間や、ほな行くでザク共」




〜



外周終わったら今日の放課後練は終わりやんな

「今日はここで終わりや。各自帰るなり自主練するなり勝手にせぇ 解散」

『お疲れ様でした』



「づがれ"だー！」

などといったザクの弱音を吐き、退室していくのを見ていた

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