屑代表が二人 ページ3
「行ってらっしゃい！焦凍、零焼」
「あぁ、行ってくる」
「んー。」
春うららかな朝
ふゆちゃんに見送られ家を出る
数分前に叩き起され、寝ぼけ眼を擦り部屋を出れば家を出る3分前
眠さの残る頭で朝ごはんなんか食べずに出できた割にはゆっくりとした登校風景
「ネクタイ曲がってるぞ。零兄」
「んー？要らんでしょ、これ」
真面目キャラ演じる気は無いしー、なんて言いながらネクタイを取ってポッケに突っ込めばため息が横から聞こえる
幸せが逃げるぞーなんて言えば兄さんのせいでななんて憎まれ口が返ってくるもんだから昔は可愛かったのに、なんて柄にもなく思う
電車を乗り継ぎ凡そ一時間ほどでその大きな門の前に着いた
「うわぁーめんど、だる、てかデカイな。」
「零兄がそんなに喋んの珍しいな」
「僕結構喋ってるよー？」
はぁ、と校舎の大きさへの驚きとあの焦凍にそんなふうに思われてたなんてという若干の悲しさとお前に言われたくねぇよなんて気持ちが入り交じってため息をついてみれば、幸せが逃げるぞ、なんてばかまじめな顔で言う焦凍
ため息が笑いに変わる
「ははっ、焦凍のせいでなー？」
「クラス、2人ともA組みたいだな」
安定で話は聞かない
そういうとこだぞ、焦凍
焦凍の場合、いちいち突っ込んでいても長くなるだけなのは経験済みである
ほへー、なんて気の抜けた返事をしながら焦凍について行く
「あー、扉まででかいからあんな校舎でかいのか」
扉は見た目に反し抵抗なくすべる
「席前後ろだな」
少し嬉しそうだななんて思いながら流れるように机と椅子を窓際の一番後ろに移動する
なんで僕だけとび出てんの？
「これで前後ろじゃないなー」
「、、」
「目立って寝れんでしょーが」
「変わんねぇと思うぞ」
うるせぇ即答すんなと言いながら席に座り寝に入る
「せんせー来たら起こしてね、しょーと」
「、、わかった」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美園(プロフ) - とても面白いです。海楼石果たしてどこから…続きたのしみでわくわくです (12月27日 8時) (
レス) id: 02362bd30a (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - あんまりワンピースとヒロアカのクロスオーバー小説って無いのでとてもありがたいです!!!しかもめちゃおもろい…これからの話が楽しみになってきます!!!更新楽しみにしています!!!✨ (9月30日 16時) (レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らいすあんどらいす | 作成日時：2023年1月18日 18時
