いちにちだけの物語。『名前変換・オリジナル』 (ページ7)

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5話ページ7

一樹「バレてましたか」

苦笑しながら一樹は呟いた。

結衣「えぇ、だって私。あなたの大ファンだから！」

私はひよこさんの大ファン。

これは譲れない。

一番好きな歌い手さんはひよこさん。

要するに目の前にいる貴方なんだから！

間違えるはずない。

今、私の心は高ぶっている。

一樹「そうなんですか。ありがとうございます」

また微笑んだ。

結衣「まさか、本人に会えるとは思わなかったけど」

一樹「それにしてもよくわかりましたね。顔出ししていないのに」

そりゃまぁ、大が付くファンですから。

結衣「大丈夫、誰にも言わないから。なんでわかったかって？そんなの声と雰囲気でわかるわよ」

一樹「凄いですね…」

結衣「まぁね。ねぇ、ところでさこんなところで何してたの？」

一樹「見ての通りピアノを弾いてたんですけど…」

いや、それはわかってるよ。

結衣「授業は？」

一樹「午前だけなので。結衣さんも午前だけの授業なんですか？」

結衣「そうだよ」

おぉ。

一緒なんだ。

一樹「そういえば、結衣さんは楽器とが使えるんですか？」

何でそんなこと聞くんだろう…？

結衣「まぁ、ギターを少しだけなら…」

一樹「よかったら聞かせていただけませんか？」

結衣「う、うん。まぁ、断る理由もないから…。いいよ？」

私がOKの返事を返すと一樹は部屋の奥にある楽器倉庫からギターを一つ持ってきた。

一樹「この部屋にはクラシックギターしかないんですけどいいですか？エレキギターが良いならとってきますが」

結衣「大丈夫よ。私が練習に使ってるのはクラシックギターの方だから」

一樹「では、お願います」

一樹は私にギターを渡した。

ギターを触ってすぐに分かった。

このギターが良いギターだって。

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そういえば、一樹はギター弾けるのかな…？