【ストーリー2】 第一章 ページ10
その後、皇・セリュール・夜宵に見つかり、天音紅羽は「クラウディアさんって子が、倒れてたから、走ってたらここにきてたの」と震えながら言った。逃げる際、グレーの髪の少女を見たという。その後、水無月桃弥の死亡アナウンスが流れた。場所は移り変わり、京雪は花残奏と立花樹がいるあたりを歩いていた。そのとき、花残奏と立花樹を発見。そこで彼のアナウンスも流れた。ここで京雪はあることに気が付いた。このアナウンス、人が見つけたら鳴るようになっているみたいだ。
犯罪知識があまりない京雪は、花残奏を殺してしまったのは立花樹で、その罪に耐え切れなくなったのではと予測した。証拠は花残奏の腹部のヤケド、立花樹の腹部に刺さっているナイフである。しかし、実際は花残奏と立花樹を殺したのも天音紅羽だ。なぜなら、立花樹のアバターは不自然な死に方をしているからある。背中に深い刺し傷、腹にある自分で刺したかのような形跡があるのはおかしい。おそらく、偽装工作だろう。そして花残奏の腹部のヤケド。どうやら、立花樹が花残奏を殺したように仕立て上げたかったようだった。
アナウンスのせいで、花残奏、水無月桃弥、立花樹の3人の死亡順がバラバラになる。その異変に気付いたのは、灰島潤だった。状況を確認しているとき、花残奏と立花樹の後に水無月桃弥が「?」と表示されたのに、先にアナウンスが鳴ったのは水無月桃弥だからだ。その後に、水無月桃弥の状況が「死亡」となったのだ。つまり、死亡アナウンスが鳴ったからといって、そのときに死んだということにはならない。つまり、櫛田まなかはおいておいて、皐月美乃が死んでしまった後の死んだ順番はわからないのだ。そのためにも、彼らの状況を知る必要がある。メール機能を使って、灰島潤は確認をとった。「皐月美乃、水無月桃弥、花残奏、立花樹のアバターの状況を知っている人がいれば教えてほしい」と。このまま人がばたばたと死んでいくのはごめんだ、と思ったからだ。京雪、皇・セリュール・夜宵から連絡がくる。今度は京雪も詳しく見たようだ。そして、灰島潤は一連の騒動を引き起こした犯人を突き止めた。この犯行ができるのは、花残奏と立花樹を殺して、水無月桃弥のところに行った、天音紅羽だ、と。
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作者ホームページ:なし 作成日時:2019年6月16日 20時