rain 【創作キャラ設定集】

├ 【関係】 続き ページ25

当初の美代は、この程度で弱音を吐いている子の方がポンコツのように感じていたからである。長い時間口論が続いていたのだが、いつまでたっても美代が反省する気配を見せないので、霧闇 雅志くんも「説得は無理だ」と半ばあきれ気味で会話を終了させた。

　霧闇 雅志くんと喧嘩した後は、パーティ内でもギスギスしていた。さすがに「どうにかしないと」と思った美代は、夜中に自身の行動を振り返る。しかし、一向に答えは見つからず、数時間が経過していた。行き詰まったとき、みんなが想像するパーティのリーダーを考えた。ゲームの主人公を、一番に考えるだろう。やったことのあるゲームの主人公たちを思い出して、彼ならこのときこうしていたかも、と考え、その後ようやく自分の言動は幼稚だと気付く。その翌日、パーティメンバーと顔合わせしたときにしっかり謝罪した。

　しかし、それ以来、急に自分はこのままパーティのリーダーとしてやっていけるか不安になった。ケンカした後の、メンバーから見られる視線が気になり始めたのだ。途中で逃げ出してしまわないか、とメンタルが弱くなり悩んでいるときに、ケンカをした後でも霧闇 雅志くんから仲間として、パーティのリーダーと認められている、ということを教えてもらい現在もパーティのリーダーを務めている。しかし、それからというものの性格がやや戻り始めており、ちょっと調子にのるときもある。

　彼の技はリスクがあるが、基本指示は美代がやっているため、そのことを「それがうまく使いこなせるのは私だけに決まってるじゃない！」と自信満々に言っている。しかし「使ってるのは俺だけどな」と軽くツッコミを入れられていたり、いつの間にかボケとツッコミ役になっている。

　ケンカはしているものの、彼のことをパーティ内の参謀と称していたりと、なんだかんだ言って信頼している節がある。

　名前を呼ぶときは「ファグ」と呼んでおり、呼び捨て。ただし、出会った最初の方だけは「ファグさん」と言い、さんを付けていた。

「へえ、ここのゲーム、パーティ作らなきゃいけないみたいね。どうかしら、せっかくだし、私とパーティを組まない？ なんたってさっきまで一緒だったんだし、知らない人より圧倒的に信用できるんじゃないかしら！ ……え？ 組まない？ そんなの認めないから、はい行くわよ！」

「私がポンコツ……？ そんなことあるわけないじゃない。私がポンコツだと思うのならそれ相応の理由を説明してちょうだい？」

└ 【関係】 雨宮 晴琉/ハレルヤ→←├ 【関係】 霧闇 雅志/ファグ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す