6話(十座) ページ8
「マシュマロ・・・?食べたいの?」
「というか、ココアに入れたくて。」
そう、私はこの苦いココアをマシュマロで緩和しようとしたのだ。
「いいよ、そういうことなら。はい、あーん。」
「えっ」
密さんはマシュマロを摘むとこちらに向けてきた。
「密さん・・・?私はココアに入れた・・・」
「え・・・?マシュマロいらないの・・・??」
いいいやあああああああそんな上目遣いしないでえええええええええ。
「ごめんなさい、頂きます。」
「うん、はい、あーん。」
再びマシュマロを向けられ、恥ずかしながらも食べた。
んー甘い。美味しい。もふもふ。
「・・・で、マシュマロ貰っていいですか?ココアに入れたいんですけど・・・。」
「・・・・・・・・・・・・いいよ。」
なんですかその間は。
て事でマシュマロ貰えましたー!わーい!
いい感じに甘くなったココアを飲み、ホッと一息。
「ん〜!美味しい〜!」
「俺も、一口・・・。」
私の手の中にあった温もりが消え、密さんの手の中に。
「て、ちょ、密さああああああん!!?」
「うるさい。」
私のココア・・・。
_
十座
ある休日の昼下がり。
「あら?」
リビングの机に座っている2つの影を見つけた。
1人は臣さん、もう1人は十座くんだった。
十座くんは臣さんが作ったと思しきケーキを食べていた。本人は真顔だが嬉しそうなオーラで食べていて、それをこれまた嬉しそうな顔で眺める臣さん。
な ん だ こ れ
めっっちゃんこ癒されるやんけ。最&高
この2人ずっと眺めてたいわ・・・。
と、そういえば十座くん、甘い物好きなんだ。
「あ、そうだ」
「十座くーん」
「・・・?」
もぐもぐしながらこちらを見る十座くん。可愛い!!!
「ファンの子からの差し入れで最近駅前にできたケーキ屋さんの割引券あるんだけど、一緒に行かんとー?」
興奮のあまり、最後に方言出てしまったが気にしない気にしない。
因みに私は都会生まれの都会育ちのアーーーバンヌガー・・・・・・・・・・・・
・・・・・・なんでもないです、ごめんなさい。
「で、どうかな?」
十座くんに問うと
「・・・余ってるなら勿体無いっスもんね。一緒に行きます」
と返ってきた。
素直に行きたいって言わないの可愛い。
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まきのん♪(プロフ) - 続編作ってください!お願いします! (2018年2月12日 0時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)
姫桜(プロフ) - この作品とても大好きなので続編お願いします!! (2018年2月11日 20時) (レス) id: 7d352ba43a (このIDを非表示/違反報告)
菜雪(プロフ) - 続編を作って頂けるのならば、作って欲しいです! (2018年2月11日 18時) (レス) id: ca84b4ff55 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつも更新される度に読ませてもらってます! 是非続編の方をお願いします! (2018年2月6日 12時) (レス) id: 8419ddaaac (このIDを非表示/違反報告)
らぐらす(プロフ) - 夏月さん» ありがとうございます!チーターになれるように頑張りますね! (2017年12月19日 23時) (レス) id: 1e5c024882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぐらす | 作成日時:2017年11月2日 1時