26話 ページ29
※主人公ちゃんが自分を卑下した表現がありますのでお気をつけください
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自分が使えない、クズみたいな、頼れない、人間の底辺に置けるものだから。だから、彼は私に言わなかった、そう思った。それが悲しくて。
人に言うだけでも心は軽くなるのに____
「Aちゃん。そんなに抱え込まなくていいんだよ?ここには沢山大人だっているし、Aちゃんは大学生とはいえ私達にとってはまだまだ子どもなの。だから私達に頼っていいんだよ。」
「!」
そこでハッとした。
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「Aはまだ若いんだ。だが大学に行ったり、仕事があったりで忙しいと思う。それに女子だから特に見た目にも気を使って、大変な上、神経が削り減っていてもおかしくない。」
「はぁ・・・。」
「だから、無理をするなよ。その年はまだわがままを言える年だ。ちゃんと嫌な事は嫌と言わないと、ストレスに押しつぶされるぞ。」
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あの時、丞さんは大人を頼れと言いたかったのかも知れない。
「えっ、Aちゃん!?」
「ぁっ、すみ、ま・・・せんっ」
あぁ・・・
「だ、だだだ大丈夫!?ごめんね?何かキツい事言っちゃった?それとも何処か痛い!?」
「い、や・・・違うんです・・・」
ここにいる人達が
「とても温かくて・・・」
「?」
「皆さん、とっても優しいんですね・・・!」
「?・・・うん!」
_
「ホント使えねーな!お前は!」
「キモイ」
「お前なんで生きてんの?」
「ほんと嫌い」
「うざっ」
「生意気だな!」
「お前なんか!タヒねば良かったんだ!!!!!!」
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「っ」
「?どうかした?」
「あ、いえ!なんでもないです!」
「そっか、なら良かった。
さぁさ、今日は私特性のカレー作るかな!Aちゃんに元気だして欲しいから!」
いづみさんはこちらに眩しい位の笑顔を向けた。
「ふふっそうですね、お願いします。」
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「なんかA、目が赤くない?」
「えっそうかな?至さんの気のせいでは?」
「そうですよ、至さん」
「え、なんで俺Aだけじゃなく監督さんにも責められてるの?」
はぁ!なんかスッキリした!
泣いてスッキリするってマジなんだね!
「監督さん、それで、さっきの事は・・・」
「うん、もちろんOKだよ!伝えるのよろしくね!」
「本当ですか!ありがとうございます!」
良かった、これで少しは先輩らしいことできたかも!
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まきのん♪(プロフ) - 続編作ってください!お願いします! (2018年2月12日 0時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)
姫桜(プロフ) - この作品とても大好きなので続編お願いします!! (2018年2月11日 20時) (レス) id: 7d352ba43a (このIDを非表示/違反報告)
菜雪(プロフ) - 続編を作って頂けるのならば、作って欲しいです! (2018年2月11日 18時) (レス) id: ca84b4ff55 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつも更新される度に読ませてもらってます! 是非続編の方をお願いします! (2018年2月6日 12時) (レス) id: 8419ddaaac (このIDを非表示/違反報告)
らぐらす(プロフ) - 夏月さん» ありがとうございます!チーターになれるように頑張りますね! (2017年12月19日 23時) (レス) id: 1e5c024882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぐらす | 作成日時:2017年11月2日 1時