17話(丞) ページ19
丞
今日は平日だけど大学は休み。
10:00位に起きて寝ぼけながら洗面台へ向かう。
なんとなく、な気分で体重計に乗ってみた。
すると
「・・・」
言葉も出ない位太ってました。
確かに最近お菓子作ったり、十座くんと食べに行ったり・・・って感じだったけどここまで太るか!!!??
やばい、やばいぞこれは。運動せねば。
頭を抱えて、運動って何すれば良いんだあああああ!と叫びながら走る私。
皆用事でいないから騒いでも大丈夫。
と、思っていたのだが
「A・・・?何をやっている?」
「え!!・・・あっ、丞さ・・・ん」
名前を呼ぶ時に今のが見られたらと思い、無性に恥ずかしくなった。
_
「で、何があったんだ?俺でよければ聞くぞ」
「あ、ありがとうございます。でも大丈夫です、大した事じゃないんで。」
大した事だけどな。
「A、わかりやすいぞ。大した事なんだろ。」
丞さんはそう言うと私の頭にぽんと手を置き、
「話すくらいはできるだろ?何でも良いから言ってみろ」
と言った。
きゃー、イケメン。
_
「えーーーっとですね、非常に言い難いんですが、太りましてですね・・・」
「・・・」
あああちょっと黙らないで下さいます!!!!??怖いんですが!!?ていうかナチュラルに傷つきます!!!
「・・・丁度今から走ろうと思ってたんだが、Aも来るか?」
「・・・えっ・・・・・・あ、はい!行きます!」
丞さん優しいいいいいい
_
「はっ、はっ、はっ、はっ」
規則的に呼吸をする。
鼻で息を吸い、口から出す。
これを繰り返しながら丞さんについていく。
ざっと5km位走った所で丞さんは歩き始めた。
走った後は歩かないとやばいからだと思う。
「まだ行けますよ?」
「・・・意外と体力あるんだな」
「意外とって何ですか!!?」
「いや、すまない。」
なんか年めっちゃ離れてるけど兄弟みたいじゃない?
いいね、こんなお兄ちゃん。欲しいかも。
「運動、やっていたのか?」
「はい、一応・・・。中学から高校まで6年間。」
「部活か?」
「はい。」
私が運動している所が想像できないのか、丞さんはちょっと意外そうな、難しい様な顔をしていた。
「・・・何部だったんだ?」
「バレーボールクラブです」
「・・・」
「サッカーじゃなくて残念でした?」
「・・・まぁ。」
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まきのん♪(プロフ) - 続編作ってください!お願いします! (2018年2月12日 0時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)
姫桜(プロフ) - この作品とても大好きなので続編お願いします!! (2018年2月11日 20時) (レス) id: 7d352ba43a (このIDを非表示/違反報告)
菜雪(プロフ) - 続編を作って頂けるのならば、作って欲しいです! (2018年2月11日 18時) (レス) id: ca84b4ff55 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつも更新される度に読ませてもらってます! 是非続編の方をお願いします! (2018年2月6日 12時) (レス) id: 8419ddaaac (このIDを非表示/違反報告)
らぐらす(プロフ) - 夏月さん» ありがとうございます!チーターになれるように頑張りますね! (2017年12月19日 23時) (レス) id: 1e5c024882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぐらす | 作成日時:2017年11月2日 1時