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やめられない漫画を途中で閉じて、顔をあげて気づくぐらい。
四人でいれば時間なんて気にならなかった。
昨日、遅くまで遠回りしていたせいで塾に遅刻して怒られたのに、今日は昨日より遅い時間まで遠回りしてる。
この場所が好きだから。
だけど、今の俺にとって大きな一歩を踏み出さなきゃいけない。
でも、もしかしたら踏み外すかもしれない。
でも、その経験、その傷も笑えるぐらい素敵な人生にしたいから。
皆の、幸せな姿がみたいから。
好きだったこの場所を離れます。
ばいばい、好きだったよ。
・
三人と離れるのは寂しいけど。
きっと、俺らが成長するための大事な別れだ。
もっと広い世界、知らなきゃいけない。
同じ進路を目指すこともできたけど、敢えてそうしなかったのは俺らだから。
俺は、離れたくないという気持ちを押しきって、成長したかったから。
皆、それぞれの気持ちがあった。
それを互いに理解したかったから。
輝く未来のためだから。
過去(今)がどんなに眩しくて、楽しくて、離れたくなくても。
未来はもっと眩しいかもしれない。
だから、遠回りしたくなる帰り道とも、弱虫な俺とも、皆を思い出してしまう趣味とも。
お別れします。
そして、新しい世界で活躍して、立派になった世界でまた会おう!
(((好きだった…この場所…)))
(((大切な…思い出…)))
(((好きだった…この場所…)))
fin
▽帰り道は遠回りしたくなる
▽乃木坂46
私をたどる物語 hk&cn→←帰り道は遠回りしたくなる SEVEN
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作者名:みすず…? | 作成日時:2018年2月28日 21時