誕生日プレゼント（紫） (ページ6)

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｢歯磨きはしたんか？｣

｢寝るんやったらちゃんとドライヤーしてベッド行かんと｣

そう言いながら離れた温もり

むぅーっと口を尖らした私の頭をぽんぽんってして

｢ほらドライヤーしたるから取ってき｣

そう言って八重歯見せて笑った

｢ふぁい｣

そう返事して洗面所に向かう

冷蔵庫開けてビール取り出してる信ちゃんを振り返って

｢暖かいから部屋でしてくれる？｣

って聞くと｢ぷふぁっ｣って笑って

｢お前はほんまに｣

｢後でちゃんとコロコロせぇよ｣

って言ってくれた

持ってきたドライヤーを延長コードに挿す

ソファーにどっかり座って

そのくせ

ちゃんとグラスに注いだビール飲んでる

信ちゃんの足の間に座って

テーブルに置いてあったビールの残りを缶のまま飲む

｢お前は、ほんまに...グラスの方飲んだらええやんけ｣

信ちゃんが呆れたように言うから

｢そしたら信ちゃんの分が減っちゃうじゃん｣

そう言って残り少なかったビールを飲み干す

｢どっちみち減っとるやないかい｣

頭をペシってはたかれて

｢気分気分｣

｢目に見えて減った方が飲まれたぁ～って思うでしょ｣

って空の缶を持ったまま

信ちゃんにドライヤー渡したら

信ちゃんの膝を脇に挟んで準備OK