誕生日プレゼント(橙) (ページ9)

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その後先生がみえて

今後の話をされる

最後に

｢救急車の中から直接村上から電話貰ってびっくりしたよ｣

｢村上とは飲み仲間でね｣

｢村上の彼女かと思ったら違ったんだね｣

って先生はスゴく優しく微笑んでくれた

あの痛みの中

聞こえた信ちゃんの声は現実やったんや...

｢あの...私...｣

｢今は今後の事は深く考えずに安静にしててね｣

そう言い残して先生は部屋を出て行った

それから一週間

排泄も

食事も

歯磨きも

ベッドに寝たまんま

ちょっとだけ体の向きを変えるのさえ

ナースコール押して

看護師さんにお願いして

それでも護りたいもののために

息をひそめるように過ごして

24時間続く点滴は

血管の細く脆い私の両腕、手の甲に

たくさんの内出血の跡を残して

今は足の甲に繋がっている

部屋にテレビはあるけど

見る気にもなれなくて

スマホも...

ただただ

またあんな痛みが来ないよう

祈るしかなかった