人気者彼氏に「別れよう」と言ってみた。

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うらた「Aはさ、いつか行きたいとことかある？」


お店を出て、行く宛もなく歩いていると、そう問われた。私の右手は、しっかりと彼に握られている。


A「んん、、イタリア、とか？」

うらた「えっ、なんで？」

A「おいしいもの、多そうだし。。」


生憎私は海外旅行も行ったことがないし、イタリアンとかフレンチとかドレスコードの必要そうなレストランにはあまり行ったことがない。だからイメージもつきにくいのだけど、、
とか考えてたら隣から笑い声が聞こえた。


A「変、かな？」

うらた「いや、Aらしいな〜って思ってさ。よし、今度連れてく。」


観光とか何あるっけ、なんて言いながらスマホで調べ始めた彼。いや、えっと、それはすごく嬉しいけど、、


うらた「これからも一緒に美味しいもん食べよう。Aが食べたいもの全部食べさせてあげる。」

A「…でも、」

うらた「付いて来てくれる？」


ああもう、ずるいと思う。この人はなんでこんなに分かってるんだろう。色々考えてた自分が馬鹿らしく思えて来て。


A「私で、いいの？」

うらた「俺はAと一緒がいいんだけどなー、」

A「…私も、うらたさんがいい、、です。」


小さく答えたら、頭をくしゃくしゃと撫でられて。
見上げるほど遠くはない彼の顔を見ると、私の大好きな笑顔がいっぱいでした。


うらた「よくできました。」

A「…ありがとう、ございます。」


本当にこの人には敵わない。
いつの間にか私の中の不安とかつらさは剥がれ落ちて、幸福感で満たされてしまった。


うらた「よっしゃー！さっそく今日の夕飯何にする？」

A「ハンバーグ、とか？」

うらた「さんせーい！せっかくだし一緒に作るかー！」



ーーーーー

うらた「A〜〜俺のこと好き？」

A「好きだよ？」

うらた「好きなら別れようとか言うのなし。次はないから。」

A「…ごめんなさい、」

うらた「第一、周りの目なんて気にしなくていいの！」

A「なんで理由分かったの。。」

うらた「そりゃAばっかり見てるし。」

A「、、、(照れてる)」

うらた「Aも俺だけ見てればいいじゃん？」

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