05-1 * 志麻さん ページ15
A「もういい！出てく。」
志麻「あっそ。」
そんな会話をして彼と一緒に住む家を出たのは5日前のこと。
それから一切連絡はとってない。
当の私は「しまくんがしばらくライブで家にいないから」と家族に嘘をついて実家に帰って来ている。
そんな間もツイッターや配信の通知はいつも通りで少し心が折れてしまいそう。
まあこれも仕事の一環だと言ってしまえばそれまでなんだけど。
実際、もう潮時だったのかもしれない。
“別れる”
彼と過ごしてきて、なんども喧嘩をしたけど一度も出さなかった言葉。
お互いの性格上、この言葉を出して仕舞えば終わりだと、二人とも察していたんだと思う。
だけど今は、その言葉を使うべき時。
さっきから何度も打っては消してを繰り返して、ついに送信ボタンに親指を添える。
A「もう、いい。」
軽く目を瞑って、そのまま親指で画面に触れる。
『別れよう』
目を開けば彼とのトークルームにはその4文字がくっきりと表示されていた。
後悔、悲しみ、不安、よく分からないけれど思ったよりも頭は落ち着いていて、終わったんだ、とただただ実感した。
ーーー
思ったよりも彼との別れはあっさりしていて、あのメッセージを送った後、返信もなかった。
2日くらい経って既読がつき、それから3日経った現在もなし。
これほど呆気ないと、逆に何も感じなかった。
というか、感じるタイミングが分からなかった。
A「…今日しかないよなあ。」
生憎、荷物はまだあの家の中。
彼のいない間に、と思っていれば今日はレコーディングだとツイートしていて、今しかないと家に向かっている。
帰って来る前に、まとめなくちゃ。
A「…よし。」
10日ぶりでも懐かしく感じながら、バッグの中から鍵を取り出す。
あ、このキーケースも彼にもらったやつ。
新しく買わなきゃ、なんて考えながらドアを開けると、よく見知った顔と対面した。
坂田「あれ、Aちゃんやん！おかえり〜今レコーディングでお邪魔しててん。」
A「あ、えと、しまくんは…」
坂田「部屋におるで？」
彼が指すのは、しまくんの作業部屋。
しまった、まさかの家でレコーディングなんて考えてなかった。
たしかに、動画の録音ならあり得るよなあ、、
坂田「どしたん？呼んでこよか？」
自分の考えの甘さに愕然としていると、もうしまくんの部屋のドアに手をかける坂田さんの姿があった。
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いちご丸 - キヨさんの続きは！？ (9月23日 0時) (
レス) @page23 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
りーな(プロフ) - 文才凄いですね！？天才ですか！？坂田さんので泣きました(ガチです 更新頑張ってください！！ (2022年11月14日 8時) (レス) @page23 id: 58a7f79ac7 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - キヨさんのだけでも投稿して貰えないですかね…？めちゃくちゃ続き気になってます…！ (2021年7月17日 21時) (レス) id: d40f4a1ac2 (このIDを非表示/違反報告)
田舎女子 - キヨさんの続きめっちゃ気になります！！よければ、更新してほしいです！ (2021年6月5日 16時) (レス) id: 67e9a9c4e5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞姫(プロフ) - キヨの話の続きがとても気になります！更新はもうされないのですか？(T_T) (2020年11月12日 7時) (レス) id: ec711c6353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2018年5月31日 18時
