2話 ページ3
廊下に生徒達が移動する音が響く。次の時間は選択科目。それぞれ、当たった科目の所へ急ぐ。俺も紙を頼りに倫理の教室を探し、移動した。
教室に入った途端、一気に注目を浴び、ざわついた。俺、そんなに変だったか。
とりあえず適当に前の方へ座る。ノートと教科書を取り出したとき。
「隣いーい?」
上の方から高い声が聞こえた。見上げると、長い髪を下ろしてにっこり笑う女子。同じクラスだった気がする。
『あぁ、いいよ』
「やった!私、逢沢いち子っていうの。よろしくね」
あぁ。知っている。職員室などでよく名前を聞く。問題行動が多いそうで。それよりも、先程からじっと見られているのが気になる。
『…何』
逢沢「んーん。ねぇ、逆美くん」
そう言いながらぐっと距離を近づけてくる。え、なに、怖い。耳元で彼女が止まった。
逢沢「授業後、お話しようよ」
『…軽くで頼む』
逢沢「えぇー、どうかなー」
早く終わらせて高柳先生と話がしたいんだ。にこにこ笑っている逢沢。あぁ。あまり好きなタイプではないな。
考えていると、ドアが開いた。
あれ、倫理の先生って_____
高柳「こんにちは。これから1年間よろしくお願いします。高柳と申します」
高柳先生だったのか。冷めていたテンションがぐっと上がる。高柳先生は俺を見つけると、少し目を開いて、小さく笑った。
高柳「それでは倫理を始めます」
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ももた。(プロフ) - 面白かったです続きが気になります! (2021年4月1日 2時) (レス) id: 485f6e79f8 (このIDを非表示/違反報告)
hiroakannna(プロフ) - お初です。ここは今から倫理です。自分も好きです!この小説が少し前から更新停止なのが残念です。もし出来たらでいいので続きが読みたいです。お願いします。 (2019年9月19日 15時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
李虎。(りこ)(プロフ) - オリジナル作品タグ外した方がいいと思います。 (2019年4月28日 7時) (レス) id: 8440b613e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kiyo | 作成日時:2018年8月18日 22時