恋は図書室（完結） (ページ13)

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テストが始まって、Aちゃんと話す時間がなくなった
教室では話しかけないようにしてるし

テスト最終日
Aちゃんが図書室に向かうのが見えたから俺も行こうと思って鞄をもったら

男の先輩に呼び止められた

そのまま体育館の裏に連れてかれた

男「お前田中か？」

「はい」

この人すっげぇ怖いんだけど、
てかさ、このシチュエーションありがちだろ

男「てめぇ人の女取ってんじゃねぇよ」

知らねぇよ

「知りません」

男「てめぇが無理矢理誘ってきたって言ってんだよ！」

いや、こいつ誰の男だよ
しかも俺から誘ったやつとかいねぇし

「知りません」

男「いい加減にしろ」

っ、イッテ、

思いっきり頬をグーパンチされた

男「次はねぇからな」

って言って男は去って言った

しつこい女の男かな、

痛てぇなぁ

はぁぁ、早くAちゃんのとこ行こ

それから俺は図書室に行った

Aちゃんは俺の腫れてる頬を見て保冷剤を当ててくれた

心配そうに見てるその瞳が愛おしくて、手を重ねると真っ赤になるAちゃんが可愛すぎて

好きって言いかけたけど、頑張って堪えた

それから勇気をだして連絡先を交換して

夜、電話する約束をした

この日はいつもよりAちゃんと離れるのが惜しくて家まで理由をつけて送った

これからずっと用事って言って送ろ

それから夜電話をかけると

ちょっと緊張してるのか声が小さいAちゃんが可愛い

俺はそこ日から毎日家まで送って電話をかけた

可愛いって咄嗟に口に出たときにAちゃん可愛い恥ずかしそうにするのがまた可愛くて俺の中でAちゃんの存在はどんどん大きくなった

毎日電話をしててもAちゃんは楽しそうにしてくれて安心してた

でもある日Aちゃんが図書室に居なくなった

電話も出なくなった

学校には毎日来てるから体調が悪いわけではないと思う

俺は避けられ始めた