飛べない天使【シャンクス】 (ページ11)

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涙と笑顔ページ11

説明後、俺達は夜食を食べて、見習いの俺たちは先に寝室に戻った。

シ「じゃ、もう遅いし寝るか！」

バギーは２階ベットに、俺とAは１階ベットで一緒に寝た。火を消して部屋は真っ暗になる。

目を閉じると、夜食前のAの涙が頭に浮かび上がる。

《ロジャー、船ちょ…ごめんなさい》

思い出しただけでも怒りが出てくる。俺は寝返りを打ってAを見ると…

シ「っ、A？」

『ふっ…うぅ…』

泣いていた。思い出して泣いたのか、それとも、安心のあまり泣いたのか。分からなかった。

バ「？おいシャンクス…って、は？」

『ジャ、ジャングズ…ふぇっ…び、びずでないでね(見捨てないでね)』

泣きながら、そう言われた。

見捨てる？天竜人の子供だから憎まれると思ってんのか？

シ「俺たちロジャー海賊団はそんな事一切しねぇよ…むしろ、人種は気にしない」

『ジャングズ…』

俺にはわかった…。こいつはまだ、声を上げて泣いた事がないと。だから、Aを胸の中に包み

込んで、耳元で囁いた。

シ「泣け。俺たちは強制もしないし、意地悪もしない…だから、声を上げて泣いちまえよ」

『グズッ…いい、の？』

バ「おう！思いっきり泣け！これは今まで頑張ってきたご褒美だ！」

バギーがそういうと、Aは俺のシャツを握りしめながらめちゃくちゃ泣いた。声を上げて。

『うわあああああああああああん！！！！！！ああああああああああああ！！！！！！！』

シ「もう、大丈夫だ、大丈夫」

背中を優しく撫でながら、大丈夫と何度も繰り返した。俺は思った…。

こんなにも小さな身体の女の子が、産まれて初めて声を上げて泣いただなんて思うと、心が痛くて

おさまらない。と。

～その頃外では～

『うわあああああああん！！！！！！！ああああああああああああ！！！！！！！』

ロ「やっと泣いたか」

レ「あぁ…やっと、泣いてくれたな…」

ギ「ゔっ、うぅ…良かった！良かった！A！」

ロ「何テメェが泣いてんだ」

一同「らってええええええ(泣)！！！！」

とっても、平和でした。